KJ-monasouken’s diary

昔「モナー総研」と言うスレ紹介ブログやってた人のブログ。いまはTwitterの活動がメイン。

バリュー投資入門・「完敗の太平洋戦争」・東京クラシック地図・「空気」の研究・お金の常識・スパイダーマン3・ウォール街


[rakuten:book:11110890:detail]

字が細かいが、実例が多く取り上げられて読みやすい本。後半の、有名バリュー投資家の名前を挙げて各人の投資法に触れる列伝的な書き方も良かった。



石油で読み解く「完敗の太平洋戦争」 (朝日新書 57)

石油で読み解く「完敗の太平洋戦争」 (朝日新書 57)

太平洋戦争を石油資源の需給の視点から分析した本。純粋に統計数字を積み重ねて考えればアメリカと戦争できるはずがなかったし、それは事前に分かっていたにも関わらず、政府関係者の政治的闘争によって最悪の事態に引きずられたことが良く分かる。


今でも、政争が国益を損なう状況には変わりがないのかも知れない。


ロックバンドとかにありがちな「みんなで盛り上がろう」的なノリにどうもついていけない。音楽なら、クラシックとかの方が聞いてて落ち着くようになった。年をとるごとにその傾向は強まっている。


とはいっても、どうもクラシックの世界は敷居が高いのでそんなに詳しいわけでもないのであるが。


「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))

「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))


最近、「KY」という言葉がはやっているようだが、どうもこの言葉が気持ち悪くてしょうがない。
ネットの世界ですら、「空気読め」が一種のフィニッシュホールドのように機能しているが、たとえばゾゾ街スレのように一定のルールに従って進行するネタスレとかならともかく、何かのテーマについて議論しているような場合でも「空気読め」で反論を封じようとする向きがたまにいるように感じる。せっかく、世間の「空気」から自由になれるネットの世界で、なんでわざわざ縛りを設けようとするのかが今一つ理解できない。「空気」と言うより個人の感情では?と言う気がすることもあるし。「行間を読め」ならまだ分かるが・・・


まあ、みんな議論なんか望んじゃいないってことなのかも知れませんけど。


この本の裏表紙にはこうある。

昭和期以前の人々には「その場の空気に左右される」ことを「恥」と考える一面があった。


しかし、現代の日本では"空気"はある種の"絶対権威"のように驚くべき力をふるっている。


あらゆる論理や主張を超えて、人々を拘束するこの怪物の正体を解明し、日本人に独特の伝統的発想、心的秩序、体制を探った名著。

この本は、30年も前に書かれた本である。残念ながら、「名著」と言われているにも関わらず、30年前に出されたこの本のメッセージは何ら生かされていないように思える。


あとがきより。

結局、民主主義の名の下に「消した」ものが、一応は消えてみえても、実態は目に見えぬ空気と透明の水に化して我々を拘束している。いかにしてその呪縛を解き、それから脱却するか。それにはそれを再把握すること。それだけが、それからの脱却の道である。人は、何かを把握したとき、今まで自己を拘束していたものを逆に自分で拘束し得て、すでに別の位置へと一歩進んでいるのである。人が「空気」を本当に把握し得たとき、その人は空気の拘束から脱却している。


人間の進歩は常にこのように遅々たる一歩の積み重ねであり、それ以外に進歩はあり得ない。本書によって人々が自分を拘束している「空気」を把握し得、それによってその拘束から脱却し得たならば、この奇妙な研究の目的への第一歩が踏み出されたわけである。どうか本書が、そのために役立ってほしいと思う。


「空気」とは私から見れば論理的思考の敵としか思えないが、多くの人は「空気」に拘束されることをむしろ望んでいるように見える。


それはそれでしょうがないんだろうし、「空気」に囲まれている以上「空気」を無視することはどだい無理な話だとは思うが・・・


少なくとも「KY」と言ってヘラヘラ笑ってるような人間にはなりたくないな、と思った。


私にとって必要なのはこういう本だった。投資理論については色々勉強したけど、どうも実際のお金のやり繰りは上手くない・・・



面白かった。ビルが好きなのでこの映画の映像を見てるとワクワクする。


監督の意図とは違うんだろうけど・・・・ゴードン・ゲッコーがカッコいい。


でも、インサイダー取引ダメ。ゼッタイ。