KJ-monasouken’s diary

昔「モナー総研」と言うスレ紹介ブログやってた人のブログ。いまはTwitterの活動がメイン。

安倍首相(苦笑)

この記事の続き。

安倍首相(笑)

前回の記事での首相発言について、「朝日の捏造説」を唱える意見もあったので、気になっていろいろ見てたら議員・選挙板で見つかりました。


安倍人気急落(ホワイトカラーエグゼンプション
http://society4.2ch.net/test/read.cgi/giin/1166539647/

160 名前:無党派さん[sage] 投稿日:2007/01/09(火) 06:16:24 id:bl3tahz8
会見映像直リン
ttp://www.ntv.co.jp/news/asx_dai2/070105076_300k.asx


記者1:ホワイトカラーエグゼンプションについてなんですが、この制度について
     公明党をはじめとする与党内からも慎重な対応を求める声が出ていますが、
     総理としては制度そのものについてはどのようにお考えになっているでしょうか。
安倍総理:まあ家で、えー過ごす時間はですね、たとえば少子化にとっても必要ですし、
     まあその観点から、ワークライフバランスを見直していくべきだということを
     申し上げています。まあ、やはり日本人少し働きすぎじゃないかと、えーこんな、
     えー感じをもっておられる方も多いんじゃないかと思いますね。
記者1:えー…
安倍総理:経営者の立場、あるいは働く側の立場、あるいはまたどういう層を対象にして
     いくかと、いうことについて、えー、もう少し議論を深めていく必要があると考えています。
記者2:総理は日本人は働き過ぎだなと思われますか。
安倍総理:やはり家で家族そろって、食卓を囲むという時間はもっと私は必要ではないかなあ
     と思いますね。もっとも政治家でそういう時間を持っている人はあまりいないかもしれませんけども。
記者:(笑)
記者1:あの、この慎重論がある中で柳沢厚生労働大臣が、今日の閣議後の会見で
     あらためて今度の国会での法案提出に意欲を示しましたが、総理としては
     今度の国会で提出するつもりはありますか。
安倍総理:今申し上げました、いろいろな観点からですね、まあとうとうも議論を深めて
     いく必要が、えーあると、おー考えています。

・・・と言うわけで、確かに「首相はWEが少子化対策につながると言いましたよ」と言う朝日の記述は勇み足の嫌いがありますね。問題の箇所は1:35くらいですが、ほぼ上記の通りの会話がなされています。


とは言うものの、この回答を見る限り労働環境に関する一般論に終始するだけで、WEについては何にも語っているように見えないので、「質問の趣旨を理解しているのか・・・?」と言う疑念は拭い去れないままですが。


慎重論の根拠として「家庭で過ごす時間は必要です」と言いたがっていたようにも見えますが、いきなり話が飛んでいるし、分かりにくいですね。私が上司にこういう言い方したら叱られます。

で、あと、関連しそうな部分として冒頭に上げた会見映像の5:10くらいからのやり取り。

記者:企業の成長が国民に還元されていないといわれる中、企業の成長をどのように家計に分配していくか、具体的にどのような政策をお考えになっているでしょうか?
首相:まずは、先ほど申し上げましたように、なるべく景気の回復を実感できる方が増えていくことが大切だろうと思います。そのためにも、成長戦略は不可欠です。さらに、経済が成長することによって、これは段々と家計にも広がって行くと思います。それを早めるための努力を、私もまた、経済界にもお願いしたいと思いますが、さらには、景気の回復を感じていない、また、厳しい分野もありますし、地域もある。地域においては、地域の再生が必要ですし、また、中小企業の対策も必要と考えています。
記者:例えばですが、国民の給与所得をあげるために何らかの措置を企業にお願いしたりだとか求めたりするようなことはありますか?
首相:基本的にですね、それは企業がそれぞれ判断することであって、それは日本は自由経済社会ですから、それは企業が自由に判断することなんだろうと思います。しかし、国民の皆様が実感していただくことがあすへの活力のために必要なんだろうと思います。

これらのやり取りについて、どう考えるかは読者の皆様にお任せしますが・・・まあ、どちらかと言うと割と一般論に終始してあんまり自分の言葉でしゃべるのが上手い人ではないのかなあ、と言う印象でした。



とは言うものの。

上記の会話から、

 安倍首相は5日、一定条件下で会社員の残業代をゼロにする「ホワイトカラー・エグゼンプション」の導入について「日本人は少し働き過ぎじゃないかという感じを持っている方も多いのではないか」と述べ、労働時間短縮につながるとの見方を示した。さらに「(労働時間短縮の結果で増えることになる)家で過ごす時間は、例えば少子化(対策)にとっても必要。ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)を見直していくべきだ」とも述べ、出生率増加にも役立つという考えを示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。

という記事を書く朝日の記述は相当に飛躍しているような気がする。日テレニュース24でも

記者団に対し、「やはり日本人は少し働き過ぎじゃないかと、こんな感じをもっている方も多いんじゃないですか。やはり家で家族そろって食卓を囲むという時間は、もっと必要ではないかなと思います」と述べ、少子化問題解決の観点からも、仕事と私生活のバランスを見直していくべきだと、制度の必要性を強調した。

と言う記述があったのでもう少し突っ込んだ会話があったのかと思ってましたが、正直WEについてイエスともノーとも言ってるように思えないし、少子化云々についてもどういう意図で話したのかよくわからなくて、WEとの関連性もどう考えているのか分からないので、前回の記事はやや軽率だったかもしれないと反省しているしだいです。(「よくわからない」ので朝日の解釈も完全否定はできなかったりしますが、さすがにそれだと救いがなさ過ぎる)

まあ、はぐらかしたのか質問を理解してないのか分かりませんが、質問にちゃんと答えてない首相にも問題があるように思えますが、この件に関してはやや誤解されてるように感じます。・・・ってか、誤解ですよね・・・?

しかし、会見映像ってこれで全部だろうなあ・・・?もうこれ以上探す気にもなりません。





※今回の話からすると余談に近いのですが、どちらかと言うと、私は4:15くらいの「構造改革によって日本全体として景気が回復しているのは事実」と言う発言に?でした。


以前、こういう記事を書いたことがあります。
そこで、ブルームバーグニュースの以下のような記述を引用したのですが、

日本の景気回復は、小泉首相や竹中氏、それに自民党の打ち出す政策がもたらしたのではない。むしろ、中国の輸入需要や、日本企業の経営改革、それに経済のグローバル化などを背景にしたものだ。

小泉首相には改革の実績がほとんどないが、改革の必要性を強調したことと現在の景気回復を妨げていないことについては称えてもいい。1997年の消費税引き上げなどの失態でこれまで日本の景気回復は何度も失速してきたからだ。

その後、こういう記事も書いてます。

景気回復を自分の功績みたいに言ってる街頭演説には少し穏やかでないものを感じた。

いうなれば、現場の下士官と兵隊が必死で頑張って、何とか戦局を盛り返したところでそれまで安全なところに避難してた指揮官が「良くやった、わが軍の勝利だ」と言って手柄を独り占めにしていく、見たいな。

「株価に一喜一憂しない」なら上がったときも意識するべきではないと思う。都合のいいときだけ自分の手柄にするのは納得できない。