KJ-monasouken’s diary

昔「モナー総研」と言うスレ紹介ブログやってた人のブログ。いまはTwitterの活動がメイン。

昔の人は歯が痛いとき、どうしてたの?(考古学)

これはかなり「痛い」スレですね。(もちろん、本来の意味です)

昔の人は歯が痛いとき、どうしてたの?
http://academy4.2ch.net/test/read.cgi/archeology/1137311683/

1 名前:岩手県 投稿日:2006/01/15(日) 16:54:43 ID:/ARfHRL5
いたいよね
すごくいたいよね


5 名前:出土地不明 投稿日:2006/01/16(月) 11:25:00 ID:/IrbNcFR

ふと思ったが、ペンチも丈夫な糸もない石器時代にどんなにして抜糸したのかな?


7 名前:出土地不明 投稿日:2006/01/16(月) 22:00:02 ID:oaVCdPJD
>>5
抜歯どころか、石器のドリルで、穴あけて、そこにほかの粘土かなんか
つめて、みたいな現代の虫歯治療に近いことは普通におこなわれていた。
まあ、すくなくとも、5万年前以降のことだが。
殺菌性のある葉のついた枝などで、口の中を掃除する(歯磨き)もして
いたので、まあ、ときに、かなり悲惨な骨も発見されるが、比較的古代
の人々もきちんと歯の手入れはしていたんだよ。
リチャード・ラジリー著「石器時代文明の驚異」河出書房出版
に詳しく書いてある。
もっとも、さらに以前の10万年前とか100万年前とかの骨では、
歯槽膿漏でハグキがとけまくって、むちゃくちゃ痛かっただろうなぁ、
という頭蓋骨化石も発見されている。


8 名前:出土地不明[sage] 投稿日:2006/01/16(月) 23:23:55 id:YqxLVY25
>>7
>もっとも、さらに以前の10万年前とか100万年前とかの骨では、
歯槽膿漏でハグキがとけまくって、むちゃくちゃ痛かっただろうなぁ、

まじかよ!こえーな。今後「昔は良かった」って言うやつに
これ言って聞かせるよ。


9 名前:出土地不明 投稿日:2006/01/17(火) 13:23:29 ID:Q/yWvVDZ
弥生時代以前の人骨だと、犬歯とか門歯とか、
生きていく上で重要な歯をわざわざ抜く習慣があったそうだ。
遺骨の年齢と歯の抜け具合から、
成人式、結婚式などで一々(特に男が)歯を抜いたらしい。

縄文時代だと、複数の歯の真ん中にわざわざ切れ込みを入れて、
勇敢さを示したとか。

でもこんな悪習が原因で命を落とした人間も多数いただろうな。


22 名前:出土地不明[sage] 投稿日:2006/03/11(土) 10:50:08 id:igiX1eFt
まあ虫歯になる原因は糖だからね。(虫歯菌の働く為には糖が必要って意味です)
炭水化物や果物からでも当然、糖は出来るんだけど
現代の虫歯になっている一番大きな原因の「砂糖」があまりなかった大昔は
今よりも虫歯は少なかったんじゃないかなと思っているんだけど、どうかな?


23 名前:出土地不明 投稿日:2006/03/11(土) 12:27:05 ID:WsN8y4wu
まぁそりゃ昔の人だって虫歯にならないように、いろいろ考えるさ。
つか、昔ながらの生活をしてる部族とかが虫歯で大変だなんて聞いた事が無い。


24 名前:出土地不明 投稿日:2006/03/14(火) 23:15:41 id:Y4Ipn8h3

盲腸はもっと辛いだろうな


25 名前:とてた ◆0Ot7ihccMU [sage] 投稿日:2006/03/14(火) 23:27:21 id:KAXfboZg
>>24
死んでしまうのは確実かと。


26 名前:出土地不明 投稿日:2006/03/14(火) 23:36:01 ID:ll955OWb
>>22-23
動物についていえば、野生動物で虫歯という例はほとんどないらしいな。
家畜には虫歯がある。サルとかも、動物園とかだと虫歯になることがある
とか聞いた。だから、野生生活ってのには、それなりに虫歯にならない
ような要素があるのかもしれない。
そういえば、古代人の化石で歯槽膿漏の例は結構あるようだが、虫歯
の例はどうだったか。たとえば、ナリオコトメボーイ(160万年前の
ホモ・エルガスターの9歳から12歳の少年の全身骨格)の場合、
奥歯かなんかが炎症おこしてそれで死んだとされているけれど、虫歯
だったかな?おぼえてないや。七転八倒するほどの痛みで、くらっと
気を失って、そのまま、泥の中にずぼずぼいって死んだことがわか
っているらしい。ホモ・エルガスターといえば、十分野生動物だった
はずだ。
>>24-25
っていっても、薬草なんかの知恵はチンプも持っているから、それなり
に対応できる可能性もある。チンプは虫下しくらいはやっているし。
あと、カテキンなどのタンニンを多く含む植物で胃腸の炎症を抑える
ようなことは、動物も結構やっている。
あ、葉っぱばっかり食べていると、タンニンの殺菌効果で虫歯になりに
くいというのはあるようだな。ピロリ菌も死ぬので胃潰瘍にもなりにく
い。雑食で適度に葉っぱをたべていた初期人類なら病気にはなりにくか
っただろう。


27 名前:出土地不明 投稿日:2006/03/15(水) 09:47:31 id:yhwthWrZ

家畜、ペットからミュータンス菌は検出されない。従ってむし歯はない。
野生動物には歯周病も基本的にない。人間が飼うと歯周病になる。
犬猫の歯周病は深刻だ。獣医が歯石を取っている。全麻で2万5千円。
縄文人のむし歯は少ないが個体によっては多かった思われる。昨年、上野
の博物館で「縄文VS弥生」特別展示のときにも「むし歯の多い縄文人
の札がかかった頭骨があったが7、8本カリエスになっていた。同じ展示
で江戸時代人の頭骨もあったが、殆どむし歯はなかった。

38 名前:出土地不明 投稿日:2006/03/29(水) 19:40:57 ID:k2M1y8eb

あまりの歯の痛みに絶えかねて
切腹した武士がいたらしい。
そっちのほうがよっぽど痛いと思うけど・・・
「本当の話」


40 名前:27,35 投稿日:2006/03/30(木) 09:25:09 ID:79BeobRP

縄文人にムシ歯があったということは分かっている。ネアンデルタールにも稀に見られる。
弥生字時代には栗や芋などの炭水過物(糖質)を計画栽培したし、果物を食べてもムシ歯に
なる。歯周病に関しては、現代人病という免疫学的評価があるから、古代人や歴史人でも
江戸時代ぐらいまでは少なかったと思われる。


43 名前:出土地不明 投稿日:2006/04/06(木) 22:33:55 ID:JULMHPCw
っか、考古学ニューススレをみればわかるように、ついに、歯科治療の痕跡のある
ものが、紀元前7000年までさかのぼったよな。ってことは、数万年前までさか
のぼりえるってことだ。昔からちゃんと治療とかしていたんだよ。


62 名前:出土地不明 投稿日:2006/07/07(金) 20:37:37 id:Pjj0tm6K

親知らず抜いたときにもらった抗生物質がお腹にきて下痢になるので
処方されたうちの半分ぐらいしか飲んでいなかった事を抜糸の時に
歯医者に言ったら、えらい剣幕で怒られました。
明治時代ぐらいでも、抜歯時の感染症で命を落した人は多かったらしい。
確かに口の中は雑菌だらけで傷のなおりも遅いから、昔の人にしてみれば
抜歯なんてへたをすれば命取りだったろうな。
歯を抜いたり削ったりしてある縄文人の骨を調べたら、その人が自分の歯に
そういうことをしてからどれくらい生きていられたかわかるんじゃない?
案外みんなすぐ死んでたりしてね。


64 名前:出土地不明 投稿日:2006/07/07(金) 23:45:54 ID:Ms+n4Zvd
頭蓋骨穿孔手術のあとには、穴の部分にヤシの実の殻をあけた穴のところに
いれて、そのまま上から皮膚を張り付けたっていうけれど、これ結構な殺菌
作用があるらしい。抗生物質に類するものは、先史時代の手術でもつかって
いたようだ。


65 名前:出土地不明 投稿日:2006/07/09(日) 08:28:03 id:ZvCye20E

>>64
「穴」のあたりの書き方がよく解らないから整理して書いてくんない?


66 名前:出土地不明 投稿日:2006/07/09(日) 14:30:17 ID:LR+AEcXh
あ、頭蓋骨穿孔ってのは、頭蓋骨に径数センチの穴をあけて(円周にそって
石器のドリルでちっこい穴をあけて、ぽこっと頭蓋骨片を取り出すわけだ
けど)、その穴から、血腫とか膿とか、中に侵入した虫とかを取り出すわけ
ね。これで、頭痛が治ったりするらしい。で、その後、頭蓋骨の穴の部分に
ヤシの実の殻を、あけた穴と同じ形に切って、その部分にはめて、取り出した
頭蓋骨の代わりに使う。で、その上から、皮膚をかぶせることで治療完了。
ヤシの実は殺菌効果があるので、治りが早いらしい。
人によっては、数回の手術を受けた例もある。始まったのは数万年前だとか
いうし。

67 名前:出土地不明 投稿日:2006/07/09(日) 17:53:36 id:ZvCye20E
>>66
すごく為になる話を聞いたのだが、気持ち悪くなったのは何故だろう…(;´д`)…


68 名前:出土地不明 投稿日:2006/07/09(日) 21:21:40 ID:ScFAtXO/
>>67
ラジリーの本には、いわゆる現代医学でなくて、頭蓋骨穿孔手術を数回
うけた人の頭がぱっくり割れた状態で、それなりに生きている人の写真
があります。


72 名前:出土地不明 投稿日:2006/07/26(水) 22:44:54 id:cUFCYqcd

虫歯と関係なく、歯を抜くことも多かったよな。いわゆる抜歯と習慣。
日本でも縄文時代では普通だった。
パプアニューギニアとかでは、家族が死ぬと、一人死ぬごとに一本ずつ
指を切り取るというのもある。たくさんの家族がいて、死んでしまうと、
最後には両手の指が3本くらいしか残らない。


73 名前:出土地不明 投稿日:2006/07/27(木) 18:09:46 ID:+xqj906o
>>72
(;´Д`)足の指とか髪の毛とか爪とかにすればいいのに…


74 名前:出土地不明 投稿日:2006/07/27(木) 18:10:53 ID:+xqj906o

あ、爪ったって剥がすんじゃ無いよ!先っちょ切るだけだよ!


75 名前:出土地不明 投稿日:2006/07/27(木) 21:56:40 ID:I32xLiw+
わざわざ「痛い」ことを我慢してやる、ってのに意味があるわけで・・・
通過儀礼の度胸試しなんかもそうだが、
痛みや恐怖に耐えて初めて一人前の成人として認めるとか
親族の死を深く悲しんでることを示すっていう意味もあったんじゃないか?


77 名前:出土地不明 投稿日:2006/07/28(金) 21:33:56 id:ANQ7ce5T

通過儀式の度胸試しなら熊でも狩ればいいのに…役にも立つし…
歯なんて抜いても、後で不自由な思いをするだけで…


78 名前:出土地不明 投稿日:2006/07/28(金) 22:29:09 ID:WVmIR8xX
>>77
「熊狩り」した証拠はどうすんのよ。抜歯とか指詰めとかの意味は、そういう
通過儀礼をしたことを、あとあとまでしっかり具体的な形として残すことに
あるわけよ。刺青もそうだ。
もちろん、熊狩りしたあと、狩った熊の毛皮を着るとかそういうのも形には
なるが、それじゃあ、お父さんかお兄ちゃんの毛皮のお下がりをきている
かもしれない。体に刻むことで証拠を残すが一番確実な方法だということだ。


79 名前:出土地不明 投稿日:2006/07/29(土) 00:52:03 id:Xb1T9SB1

熊の毛皮のおさがりは、さすがに周囲にバレると思う…(;´ω`)
ま、入れ墨でもいいしさ…


80 名前:出土地不明 投稿日:2006/07/29(土) 01:02:05 ID:jgYZtfVu
>>79
周囲っていってもさ、別に家族っていうかバンド(家族的な数十人の一族)
にはばれてもいいけど、問題は、他のバンドに出入りするときに、若い男
がいかほどのものか、というのをそいつらに示す必要があるわけ。
そういうときに、別にお下がりの熊の毛皮をきていってもいいけど、それ
よっか、割礼してあるとか、刺青しているとか、歯がとことん無いとか、
指が全部ないとかのほうが、ちゃんと「マトモにがんばってます」っていう
証拠になるじゃん。


84 名前:出土地不明 投稿日:2006/08/14(月) 07:24:13 id:xTI8Ynph

昔の食べ物なんて硬いモノばかりなんだから、歯なんて抜いたら生活に不利っしょ!
まるで[早めに死ねッ!]って感じの風習。
とにかく、歯はダメ!抜いちゃダメ!
あ、お歯黒もダメ!


85 名前:出土地不明 投稿日:2006/08/14(月) 12:50:10 ID:2HX4C+BR
>>84
ハンディキャップ理論というのがあるんだよ。
雄の孔雀の羽がなぜあんなに無意味にでかくて綺麗な飾りになっているのか、
っていうと、「オレはこんなに無意味ででかい飾りがあっても、ちゃんと
まともに生活していけるぞ」ということを示すことで、本当の体の強靱さ
を示すことになる。金持ちが本当に金持ちであることを示すには、湯水の
ごとく金を使わないといけない。こればっかりは貧乏人はいくらがんばって
もできないからだ。
ようするに、「オレは歯もないし、指もないけど、普通に健康に生きてい
るぞ」ということは、いかに健康か、を示しているわけだろ。あるいは、
指がなくてもやっていけるだけの知性なり行動力もあるとか、そういうこと
だ。
つまり、できるだけ体にでかい傷をつけて、なおかつマトモに生きていると
いうことを示すことが、自分の体の強靱さをしめすわけで、その分だけ
女にもてる、ということだな。
体に自信のあるやつが、暴飲暴食して酒のみまくって、煙草すいまくって
それでいて、マトモな体型で、健康そうなら、そいつの本当の肝臓力を
示せるだろ。たぶん、現代人にもそういう要素があるんじゃないかと思う。


103 名前:出身地不明 投稿日:2006/10/05(木) 16:21:45 ID:3OabDJl9

話は戻りますけど、ネアンデルタール人にはむし歯はなかったんですよね。
歯周病はあったんでしょうか・・・?


104 名前:出土地不明 投稿日:2006/10/05(木) 22:35:19 ID:lr1mly68
>>103
たぶんあったと思うけど、それよっか、ネアンデルタール人で顕著なのは、
彼らの門歯のすり減りだ。動物の毛皮などをなめすために、歯でしごいて
いたらしく、歯の長さが半分くらいで、中の象牙質がすっかり出てくるほ
どすり減っている。それも斜めになっていて、かなり激しい。
ネアンデルタール人の歯は現代人の歯とはかなり違う特殊な歯だった。
とくに臼歯の根っこが、普通現代人では二つに分かれているのはご存じ
だと思うが、ネアンデルタール人の場合はそうではなく、寸胴のもので、
かなり歯に負担のかかることをしていたようだ。さらに、彼らは顎が
大きいので、歯の生える面積は十分だった。だからオヤシラズの生える
場所もしっかりあって、その後ろにさらに空隙があったりする。
って、関係ないこと書いたけど、虫歯は聞いたことないなぁ。
古代人の困った状況の多くは、歯槽膿漏だね。ほとんどハグキがとけて
むちゃくちゃになったのとかいて、おそらく死ぬほど苦しい痛みに耐えて
気が狂ったような状況にいたった個体がある。これはハイデルベルゲンシス
の例だったかな。
あと、有名なツルカナボーイも、たしか歯周病で死んだとされていると
思った。たった9歳くらいだったようだが。


105 名前:出土地不明[sage] 投稿日:2006/10/05(木) 23:13:27 id:DBGfoPAc
>>104
103じゃないけど、気が狂ったようなって状況ってどうして分かったの?
俺、そういう極限状況に興味あるんだよ。お願い、勉強不足といわずに教えてよ。


106 名前:出土地不明 投稿日:2006/10/06(金) 00:28:56 id:JleXsocn

>>105
たしか、他の外傷があって、自分で傷つけたみたいな痕跡があったという
ことだったと思うんだが、あんまりよくおぼえてない。

116 名前:出土地不明 投稿日:2006/11/04(土) 17:06:06 ID:XLJy7SQI
昔の人は精神病になったとき、どうしてたの?


117 名前:出土地不明 投稿日:2006/11/09(木) 17:10:36 id:GrIwjjIz

村八分とか悪魔祓いとか宗教儀式とか


124 名前:出土地不明[] 投稿日:2006/11/26(日) 13:21:51 id:B55t4+VI
>>116
昔の人は精神病にならなかったんだよ。っていうか、統合失調症の場合は
現代においても、現代的な生活をしている先進国の人々の場合と、伝統的
な狩猟採集民の場合では、かかった場合の病気の深刻さが違う。
伝統的な狩猟採集民の場合は、まあ日常生活が多少やばくなる程度の問題
で周囲のちょっとしたケアで十分に暮らしていける程度の病気だ。
ところが、先進国ではこれはかなりやばい病気ってことになる。
実際に詳しく調べると、民族、人種に関係なく統合失調症はだいたい1%
くらいの人に発生しているわけだが、「ちょっと変」という程度でみすご
されているのが伝統的な生活をしている人々で、「こりゃたいへん」という
のが、先進国の人々ということだ。DHAが、非常に有効だそうだから、魚
をたくさん食べるところは統合失調症になっても、それほどひどい結果には
ならないという話もある。
むしろ、統合失調症になった人は、「神の声がきこえる」などということで
シャーマンのような形であがめられたりもしていたようだ。

133 名前:出土地不明[sage] 投稿日:2006/12/31(日) 15:38:17 ID:0vjX1aeM
縄文人の虫歯
http://www.kahaku.go.jp/special/past/japanese/ipix/5/5-04.html

エジプトのミイラの虫歯
http://www.asahi.com/miira/topics/TKY200611200211.html

アルプスのアイスマンには1本も虫歯がなかったそうです。
有効な治療法なんてないから虫歯になったらどんどん悪化していったと思う。
エジプトには虫歯治療の痕跡もあるらしいが多くのミイラには虫歯がある。
悪化して上顎に穴の開いた女性のミイラもあったはずだ(復顔ではケッコウな美人)

最近の歯医者さんは大分技術も上がって、痛い思いをすることはほとんどないですね。
麻酔がない時代はかなりひどいことになってたと想像されますが・・・