ダメな議論等

ダメな議論―論理思考で見抜く (ちくま新書)

情緒的で無意味な議論に対抗するため、5つのチェックポイントに照らして論理的な分析的思考を行うべきだと言う本。
非常にためになったので、備忘のために5つのチェックポイントを記しておきたい。

1、単純なデータ観察で否定されないか
2、定義の誤解・失敗はないか
3、無内容または反証不可能な言説
　「生きる力」「偏向を見直す」など「何となくプラスイメージ」な言葉が連ねられているがその内容が不明確なもの。
　（かつての「構造改革路線」などもこれにあてはまるだろうか）

4、比喩と例話に支えられた主張
5、難解な理論の不安定な結論

それにしても、この本の筆者は私と同い年らしい。経歴を見てもすごいし、こういう人を見ていると自分自身も頑張らないといけないな、という気分になる。

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内容的には悪くないのだろうが、本の構成があまり好みでは無かったりする。