1Q84(BOOK3)
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/04/16
- メディア: ハードカバー
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後から付け加えられたにしては、なかなか綺麗な終り方だった。
なお、1Q84については、6月ごろBook2まで読んだ状態で知り合いの女性に貸し、その貸した人からBook3を借りた。
ただし、貸していた私のBook1、Book2は又貸し状態になっていたため、その際には返してもらえず、かなり回収が後ずれすることになった。
最近少し忙しくしていたため、Book3を読むのも遅れていたのだが、貸した人から「手元にBook1、Book2が戻ってきたので返したい」とのメール連絡があり、急いで最後まで読んだ。
それで、「読み終わったのでBook3を返したい」と言ったところ「Book3だけ手元にあっても仕方ないのでお渡しします」とのことだった。
そんなわけで、今日Book1、Book2も回収し、現時点で3冊とも私の手元にそろうことになった。
続編のうわさもあるけど、綺麗な終り方なので無理につなげるとおかしなことになりそうだけどねえ。
- 作者: 城山三郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1986/11/27
- メディア: 文庫
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東京裁判のA級戦犯で文官として唯一死刑になった広田弘毅の小説。
以前紹介した講談社現代新書「東京裁判」には以下の記述がある。
この点、証拠の意義を重視した木戸幸一が「英米の裁判と言うのは証拠裁判」だから、「弁護のやり方」で量刑も変わったと評価し、みずから証言しなかった広田の場合も「事実はこうです、ああですってことはいえるんだから、それをやられただけでも、恐らく死刑にはならなかったと思う」と述べたのが興味深い。
昭和天皇も木戸と広田の有罪には「やや衝動のご様子」だったと言う。
広田は「侵略」だけなら終身刑ですんだはずだが、南京事件時の外相として職務怠慢の責任を問われたから文官で唯一の死刑になったのだ。
(中略)
もし南京事件時の首相だった近衛が生きて起訴されていれば、広田とともに―あるいは広田の代わりに―死刑になった可能性がはなはだ高い。
(中略)
南京事件は、検察側立証であまりにも大きなインパクトを人々に与え、公判過程で東京裁判の象徴的事件と化した。それゆえ被告の誰かがその責任を負わなければならなくなり、しかも「不作為責任」の格好のモデル・ケースとなる地位―政府および現地軍―にあったのが広田と松井だったのである。
広田だけが6対5の一票差で死刑、他の6名は7対4で死刑
死刑を回避しようと思えばできたのだろうが、あえて、スケープゴートになったということだろうか。この小説でも、青年期からの広田の無私の姿勢が良く描かれており、深い感動を呼ぶものになっている。
- 作者: 小峰隆夫
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2010/06/09
- メディア: 新書
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日本の抱える問題として、少子高齢化は数十年前から指摘されてきたにもかかわらず十分に有効な政策が打たれなかった。以前にも書いたことがあるが、日本の大停滞期が人口ボーナスが終了する1990年頃から始まっているのは興味深い。短期的な景気変動と違い、人口問題は根が深いということだろう。
まあ、もう所与のものとして受け入れる他はない面があるし・・・・