史記「人間関係力」の教科書
- 作者: 守屋洋
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2010/07/30
- メディア: 単行本
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なんか、いかにもオヤジ管理職が読んでそうな感じの本でアレなんだが、まあ歴史関係の本は好きなので面白かった。既に知ってる話がほとんどではあったが。
一応、経済ネタブログの管理人としては、斉の名宰相、管仲の次の逸話を紹介しておきたい。
国庫が底をついてきた時、桓公が管仲に尋ねた。
「この際、家屋に税をかけたいが、どうだろう」
「そんなことをすれば、人民は現に建っている家屋まで壊してしまいます」
「人頭税なら、どうか」
「なりません。人民は家族数の申告を偽ります」
「ならば、家畜に税をかけよう」
「それもなりません。家畜をむざむざ殺してしまいます」
「うーむ。樹木の税ならかまうまい」
「これまたなりません。せっかくの樹木を伐り倒してしまいます」
「あれもいかん、これもいかんというなら、いったい何に税をかければいいのだ」
「死者におかけになってはどうでしょう」桓公は、顔を真っ赤にして、怒鳴った。
「人民、家屋、家畜、樹木でさえだめだというのに、死者に課税できるとでも言うのか」
管仲が答えた。
「かつてギョウ帝に5人の重臣がおりましたが、今日、彼らの祭祀は途絶えたままになっております。そこでまず、彼ら5人の祭祀を執り行い、次いで子孫の絶えた功労者の祭祀を復活させるのです。その際、春には蘭を献じ、秋には菊を飾り、大小の魚を供え物にすれば、魚はたちまち値上がりし、その税収は百倍にも達しましょう。さすれば、現行の税を取るまでもなく、国庫は十分に潤います。このうえ人民に税を課す必要がどこにありましょう」
これは、一種の公共事業にあたるだろうか?エジプトのピラミッドも公共事業の意味があったと聞いたことがあるが、紀元前からこういう発想があったのは興味深い。
- 作者: 石川貴康,内藤忍
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
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面白かったんだけど、やっぱりなんか不動産は怖いなあ。
- 作者: 週刊ファミ通編集部
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2009/03/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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