KJ-monasouken’s diary

昔「モナー総研」と言うスレ紹介ブログやってた人のブログ。いまはTwitterの活動がメイン。

グーグル時代の情報整理術など

グーグル時代の情報整理術 (ハヤカワ新書juice)

グーグル時代の情報整理術 (ハヤカワ新書juice)

著者がグーグルの元CIOなので、Gメールやグーグル・カレンダーなどの有用性を強調する内容になっている。ポジショントークと言えばそうなんだろうけど、Gメールの有用性は先日紹介した「超『超』整理法」でも指摘されていることであり「実際使えるんだからしょうがない」と言われたら何も言いようがない。実際に使ってみるしかあるまい。

他にも「整理より検索」とか超「超」整理法の内容とかぶる点が多い。野口氏がこの本の著者の発言や文章から何かしらのヒントを得たのかどうかと言うのは知るよしもないが。


生命保険のカラクリ (文春新書)

生命保険のカラクリ (文春新書)

生命保険は、20代のころに保険のお姉さんの言うとおりにあんまり何も考えずに入ってしまった。

前々から見直したいと思っているのだができずじまいだ。面倒くさいし、人生設計がまだ不確定の部分が大きいからというのもあるだろうな。


これ読んでると、大手生保の保険に漫然と加入しているのはどうかと言う気はする。


未来思考 10年先を読む「統計力」

未来思考 10年先を読む「統計力」

「統計思考力」と同じ著者の本。

統計数字を駆使した丁寧な記述は好感が持てます。

この本の中で引用されているアダム・スミスの言葉が印象に残りました。

アダム・スミスは、こんなことを言っています。

業種によって仕事の安定性にかなりの違いがある。製造業の大部分では、年間を通じて、自分が働ける日のほとんどで、まず確実に仕事があると安心できる。これに対して、石工や煉瓦工は、極寒の日や悪天候の日には働けないし、そうでなくても、ときおり仕事をくれる顧客から声がかかるのを待つしかない。このため、仕事のない日が頻繁にある。


したがって、仕事がある日の稼ぎは、仕事がない日にも食べていけるものでなければならないし、このような不安定な状況を思えばときどきは陥るはずの不安感や絶望感にたいしてもなんらかの補償になるものでなければならない。


製造工の大部分で平均収入が下層労働者の日当をごくわずかに上回るにすぎないとみられる地域で、石工や煉瓦工の収入は通常、下層労働者の1.5倍から2倍である。


アダム・スミス国富論」(太字筆者)

スミス、いいこというなぁ(笑)。昔からこういうことはあったんですね。

リスクに対する報酬という考え方がアダム・スミスの頃からあったと言うのは興味深い。筆者はこの文を引用しながら、「非正規雇用者の方がリスクが高い分、高い報酬が支払われるべきではないか」と述べています。非正規雇用が絶対悪と言うわけではないので、もし報酬で補てんされるならそれなりにバランスがとれるような気はしますね。

外資系金融機関なんかだと、報酬が高い代わりに、あっさり解雇されるときはされるのでバランスは取れているような気はしますが、いわゆる「派遣切り」で問題になるような通常の非正規雇用者はリスクの割に、十分な報酬が得られているとは言えない状況にあるんだろうなあ、と。