京都に帰った。

先週長期休暇を取ったので、京都に帰った。今回は東京で他の用件も入っていたので、京都には実質二日くらいしかおらず、しかも天気が良くなかった。

とりあえず、今回京都に帰ったら見ておこうと思ったのがこれ。

これは、四条河原町阪急の角にある世界地図で、京都ではおそらく一番良くつかわれる待ち合わせ場所である。
平日の昼だったのと、小雨が降っていたことで人の入らない写真が撮れたが、夕方にもなるとこの辺には人だかりができているはずである。

四条河原町阪急は閉店予定なので、この世界地図もいずれなくなるはず。しみじみとしながら写真を撮った。

この建物の河原町通りを挟んだ向かいには高島屋がある。阪急阪神と高島屋の統合の話が破談になった、というニュースがちょうどこの写真を撮った日に出てたので、「あれ、じゃあもしかして存続するのかな？」とも思ったがそもそも赤字店舗なのでやはり無くなるのだろう。

参考１：京都・四条河原町阪急も閉店へ　苦境の百貨店業界
http://www.asahi.com/business/update/0128/OSK201001280064.html

　阪急阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オー（Ｈ２Ｏ）リテイリングは２８日、京都市下京区の「四条河原町阪急」を、２０１０年秋をめどに閉店すると発表した。

＜中略＞

　京都市では、同じ四条通沿いの向かいに、Ｈ２Ｏが資本・業務提携し１１年秋までに統合を予定している高島屋の京都店（売り場面積６万２千平方メートル）と、大丸京都店（同５万平方メートル）がある。商圏自体も９７年に約２キロ南のＪＲ京都駅に直結したビルで「ジェイアール京都伊勢丹」が開業して以降、買い物客の流れが分散し、阪急も売り上げが落ち込んだ。

参考２：「新たなパートナー探さぬ」高島屋とＨ２Ｏ破談
http://www.asahi.com/business/update/0325/TKY201003250344.html

　大手百貨店の高島屋と、阪急阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オー（Ｈ２Ｏ）リテイリングは２５日、経営統合方針を白紙撤回すると発表した。

京都は観光地だし、学生も多いので平日の昼でもそこそこ人通りは多い。ちょっと喫茶店に入って休もうかと思ったが人が多そうなのでやめた。

通りすがりに見つけたネットカフェに入る。店員さんが、「では、シートはそちらの扉を開けていただいて向こう側になりますので・・・」と白い扉を指し示した。

ネットカフェの扉にしては妙に立派だな？まるで映画館の扉みたいな・・・と思った途端、ふっと思い出した。

私「あの、ここ、もしかして前は映画館だったところでは？」
店員「そうですね、松竹の映画館でした。その扉の向こうが座席があったところで・・・」
私「あー、なんか（扉の形に）見覚えがあります。懐かしいですね」

確かに、この辺に映画館があったことは記憶にあったのだが、建物をそのままにしてこういう風に使っているとは予想外でした。昔、映画を見に来たこともあったので、ピンと来たということです。

中に入ってみると、確かに元映画館だけあって天井も高く、音響的にも静かでした。見覚えのあるものが無くなっていくのは寂しいものですが、こうした形で再会するというのもなかなか楽しいものですね。