これ、どういうこと?
流石にこれにはあいた口がふさがらない・・・・
鳩山首相、「脱官僚」と矛盾せず−退官14年、民間も経験−日本郵政
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091021-00000184-jij-pol
鳩山由紀夫首相は21日夕、元大蔵次官の斎藤次郎氏を日本郵政社長に起用することについて、「大蔵省を辞めて14年たっている。民間でも働いていた」と述べ、民主党が掲げる「脱官僚」政治とは矛盾しないとの認識を示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
民主党は野党だった昨年の通常国会で、いずれも旧大蔵・財務次官経験者の武藤敏郎氏、続いて田波耕治氏を日銀総裁に充てる同意人事案にいずれも反対し、政府に対して2度総裁人事を白紙に戻させた経緯がある。首相は「日銀の独立性の問題が大きくて、(人事案に)ノーと言った」とした上で、「武藤さんの場合は財務省を辞めてから5年間、必ずしも民間で働かれていなかった」と「武藤総裁」に反対した理由を説明した。退官後、8年半以上経過していた「田波総裁」に反対した理由には言及しなかった。
でも、この人の前職って東京金融取引所社長でしょ・・良く知らないけど、役員に財務省出身者や日銀出身者がいるようだし、これも天下りポストじゃないのか・・・・
武藤氏が民間で働いていなかったって、そりゃ日銀副総裁は民間とは言えない。でも日銀副総裁から総裁への昇格は東京金融取引所社長から日本郵政社長への起用と比べてそんなに不都合なものとも思えないが・・・。
日銀総裁選任のとき、あれほど財務省出身者はダメだとか屁理屈こねてたのは何だったんだ?おまけに金融政策も間違って理解しているようだったし・・・
参考:日銀のゼロ金利政策解除後の金融政策 Part19
http://d.hatena.ne.jp/KJ-monasouken/20080314#p1
大体、この党のやってたことは党内の意見もきちんとまとめず、ただただ自民党の人事案にNoを出してただけだった。その場その場で適当な理屈付けはしてたが、結局景気を考慮せずに利上げを是とする奇妙な経済観と、単なる政局優先の論理によるものだったということだろう。白川総裁が選任されたのも、民主党の言い分が訳が分からない(天下りとはほとんど無関係の東大教授の副総裁就任も蹴っていた)ので、やむをえず副総裁として選任していた白川氏を繰り上げた、という経緯だったと記憶している。そのせいで、副総裁ポストはしばらく空席だった。
いや、政権運営にはいろいろと複雑な思惑が絡み合うだろうし多少の論理矛盾は出てくるのは仕方ないのかもしれないけど、なんか釈然としませんよ。中央銀行総裁の人事って、軽々しく政争の具にされるべきものとは思えないし・・・(さらに言えば、その過程で民主党の経済学に対する無理解が見えてきたのがさらに不味い。そりゃ、民主党の全員がそうだとは言わないけど、日銀総裁選任と言う重要な問題を扱うときに表に出てきた人たちがあれでは・・・)
自民党の体たらくを見てると、二大政党でなく民主党が一大政党になりそうな気もしてきたので、それだけに今後の民主党には厳しい目が向けられてしかるべきだと思いますね。もう反対反対言ってりゃすむ野党じゃないんだから。