KJ-monasouken’s diary

昔「モナー総研」と言うスレ紹介ブログやってた人のブログ。いまはTwitterの活動がメイン。

こんなことをやってる連中が「日銀の独立性」なんぞちゃんちゃらおかしい。


民主党は反対」提示前、山岡氏が渡辺副総裁候補に留守電
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080408-OYT1T00353.htm?from=navr

政府が日銀副総裁候補として渡辺博史・一橋大教授を提示したことについて、民主党山岡賢次国会対策委員長が提示前に渡辺氏に電話をかけ、民主党の対応などを伝えていたことが8日、わかった。

 複数の自民党幹部が明らかにした。

 8日午前の自民党役員連絡会後に、伊吹幹事長ら主要幹部が日銀総裁人事について話し合った際、話題になった。自民党幹部によると、山岡氏は渡辺氏と直接会話はせず、留守番電話に「民主党は反対するとお伝えしておく」などと伝言を残したという。

 これに関連し、自民党幹部は8日、「人事案の決定前に、国会議員が候補者に反対だと直接伝えるのは、辞退するよう政治的圧力をかけたようなものだ」と語った。

 山岡氏は、財務省出身の渡辺氏の副総裁起用は、天下り人事にあたるなどとして反対する考えを示している。

自民党寄りと考えられる読売ソースなので鵜呑みは禁物だが・・・・この人、白川副総裁が副総裁に任命された時も「総裁におなりになればどうですか、(民主党は同意しますよ)」との発言をしたらしい。政府与党の代表でもなく、民主党の代表ですらないのに、何様?


天下りってなあ・・・・。主計畑が長い人は金融の専門知識に不安がある、との理由で反対するのはギリギリわからなくもなかった(とはいうものの、武藤氏の場合はその前に副総裁を務めてたわけですが)が、財務省出身者がみんなダメ、副総裁でもダメとなると人材の選択肢が狭まることになる。諸外国はそんなつまらない制約に縛られずに人材を選べるというのに。天下り反対って言えば中身関係なしに賛同が得られると思ってるんだろうし、実際得られそうなところが歯がゆい。中央銀行総裁・副総裁とどっかの特殊法人の肩書だけのポストを同等に扱うのか・・・・


それに、財金分離論の話でかすんでるけど、最初に財務省と何の関係もない学界の人材も蹴ってるんだよな・・・・意味不明。
※この記述については、コメント欄にて「その記述は無理がないか?」とのご指摘を頂きました。おっしゃる通り、不正確な記述のようですので、下の追記もご覧ください。実際には「ほとんど関係ない」くらいの感じですかね。



日銀のゼロ金利政策解除後の金融政策 Part23
http://money6.2ch.net/test/read.cgi/eco/1206527707/

508 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[sage] 投稿日:2008/04/07(月) 15:27:42
日銀出身者が日銀総裁するのは、旧軍・自衛隊出身者が防衛大臣やるようなもの。


509 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん 投稿日:2008/04/07(月) 19:52:56
国全体より、自分の出身の組織の利益を
優先する危険に気がつかないのだろうか?

これは、戦前どのような破滅を日本にもたらしたか
考えたことがあるだろうか?

日銀には、どんな失敗をしても、歯止めが無い
罰則もない、罷免もできない

この怖ろしい事に気がつかないのだろうか?


511 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[sage] 投稿日:2008/04/07(月) 21:01:53
日銀職員はみなし公務員。
日銀自体も事実上は立派な役所。


財金分離論は、庁を省に格上げしましょうという議論になぞらえる事ができる。
一方で、日銀総裁は事実上、大臣クラスの位置づけ。
しかも、日銀総裁は一旦任命すると5年間は誰も罷免できない。
解散もしなければ総辞職も弾劾も何にもない。
はっきり言って、金融大臣なんかより格上。


日銀総裁に、内部昇格人間を当てるのは、建設省次官がそのまま建設大臣やる
のと一緒。いや、罷免できない時点で、統帥権干犯問題になぞらえた方が良い
かも知れない。つまり、軍人が軍令も軍政も兼ねて、しかも大臣までやった上
で、政策に干渉しようとすると「天皇陛下統帥権の干犯である!」ってごねる
ような事が、本当に今の時代にできるようになるという事。
そっちの方がむしろ大問題。


財務省出身者の排除より、日銀出身者の排除の方が、組織統治の面ではずっと
重要なことだと思う。 よって、民主は、財務省出身者と同様に、日銀出身者
にも反対すべきだと思う。白川昇格だと、明らかに問題だろ。


512 名前:dell 投稿日:2008/04/07(月) 21:34:49
>>509
おっしゃるとおりで、現在の日銀法には欠陥があります。
これを適切に改めるだけで、日本経済のパフォーマンスは飛躍的に向上すると思いますね。


なんか、ますます統帥権干犯問題に似てきた。メルマガで日銀総裁選任を統帥権干犯問題になぞらえた福田首相は実際に状況を打開できるかはともかく、状況の把握力はあるようだ。(総裁人事以外のことはあんまり興味がないので良くわからんが)


※追記
コメント欄でこのようなご指摘を頂きました。

kogarasumaru 2008/04/09 21:14
伊藤氏が財務省と何の関係も無いというのはちょっと無理があるのでは…。財務省というより竹中ラインという印象かもしれませんが。

なので、改めて最初の案で副総裁候補として提示され、否決された伊藤隆敏東大教授の略歴を調べてみました。

伊藤隆敏-wiki

[編集] 学歴
1969年3月 東京教育大学附属駒場高等学校卒業
1973年3月 一橋大学経済学部卒業
1975年3月 一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了
1979年6月 ハーバード大学大学院経済学博士課程修了、Ph.D.取得

[編集] 職歴
1979年9月 ミネソタ大学経済学部助教
1986年8月 ミネソタ大学経済学部テニュア付准教授
1988年9月 一橋大学経済研究所助教
1991年4月 一橋大学経済研究所教授
1999年7月 大蔵省副財務官
2001年7月 一橋大学経済研究所教授
2002年4月 東京大学先端科学技術研究センター教授
2004年4月 東京大学大学院経済学研究科教授
2006年10月 内閣府経済財政諮問会議議員

ということで、伊藤氏には大蔵省に在籍した期間があるようですので、私の「財務省と何の関係もない」という記述は誤りのようです。不正確な書き方をしてしまったことについてはお詫び致します。


ご指摘どおり、経済財政諮問会議とか政府に近いイメージはあったとしても、官僚に近いイメージはあんまりなかったので誤解していたようです。


ただ、伊藤隆敏氏が否決された理由と言うのは2年間大蔵省に在籍したからと言うより、「インフレ目標」を持論にしている点とか、経済財政諮問会議議員で政府に近いところが嫌われたようですので、財金分離論・天下り廃止論とはやはり関係ない話なのかな、という考えには変わりがありません。


もし、伊藤隆敏氏も「天下り廃止論」から反対したとするならば、「2年間でも大蔵省に在籍した以上、『天下り』である」というロジックが背後にあることになるわけで、流石にそれは「天下り」を拡大解釈しすぎでは?と・・・・。


おそらく、今後民主党は「天下り廃止のため否決した」と言うロジックを前面に押し立てていくと考えられますが、それって本当にそうなの?と言う異議申し立てくらいはしたいような気がします。そのキャリアのほとんどを学界で過ごしているような人を、政・官に関係した時期があっただけで「天下り」とは普通言わないですよね・・・?


ところで、今回の民主党の行動は、日銀からしても有難迷惑ではないか、との指摘もあります。


Baatarismの溜息通信:陰謀論者(笑)からの提案


どうすんのかねえ。どうもしないのかもしれないけど。後先考えずワンフレーズの方が選挙には強いのかも知れないし。