KJ-monasouken’s diary

昔「モナー総研」と言うスレ紹介ブログやってた人のブログ。いまはTwitterの活動がメイン。

国民クイズ(漫画過去ログ)

「政治のショー化」を極限まで漫画化したのがこの作品だろう。


ストーリーはこんな感じ。

791 :国民クイズ その2 :04/02/15 11:36 ID:???
獄間沢が凶弾に倒れてから時は流れ、日本はすっかり国民クイズの国になっていた。
国民クイズ制とは社会の基本は民主主義と変わらないが、大きく違うのは「国民クイズ」があるという事。
国民クイズ」はもし目標点数に達する事ができればなんでも望みが叶うという夢のようなクイズ。(当然、望みにより目標点数は高くなる)
文字どおり「なんでも」である。例えば、一億円欲しい、というような望みから隣の奥さんを殺してほしいというような望みも
はたまたアメリカの自由の女神像が熱海に欲しい、アメリカ人むかつくからアメリカに総攻撃して、というような望みも優勝者の望みなら国を挙げて総力で取りかかる。
優先順位は人権=法律<<<<国民クイズ。つまり国民クイズは国の最終決定機関でもある。
ただし、当然国民クイズで目標点数に達せなかった場合、それなりのリスクが存在する。予選を勝ち上がり、決勝問題に勝ちあがった人間は
もし目標点数に達していなかった場合、目標点数と自分との得点差により、「反社会的な望みを抱いた」としてアラスカでの強制就労が待っている。
それでも「欲」を抱いた日本国民は「国民クイズ」により戦前の熱を取り戻し、ついに世界のTOPへと登り詰めた。
そんな中、元俳優で囚人であり、国民クイズのカリスマ的司会者でもある、K井K一を中心にあらゆる思惑が交差していく事になる。

てなわけで、再掲です。
[04/05/05-01:14]
国民クイズ(漫画・過去ログ)
http://www.2log.net/home/monasouken/archives/blog131.html

1 名前:nanasi[age] 投稿日:2001/05/16(水) 04:02
って漫画知ってる人いる?
K井K一ってやつが主人公の、近未来世界最強日本が舞台の変な漫画。


13 名前:age 投稿日:2001/05/16(水) 21:32
懐かしすぎ。一巻だけ持ってない。
当時、日本がバブルでいけいけモードだったという
時代背景が更に作品をカルトに盛り上げたんだろうな。

いま高校生とかが読むとその辺が判らないと思われ。


15 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日:2001/05/17(木) 00:30
つーかあの漫画は、バブル後に大不景気が来て、
それを国民クイズ体制で立てなおしたって設定だから、
むしろ、今の方があってるんじゃないの?


21 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日:2001/05/17(木) 20:23
リアル厨房の俺に、「人間の欲望には限りが無い」ということを
深く考えさせてくれた漫画でした。


37 名前:和風 投稿日:2001/05/18(金) 10:31
>>11氏のK井役→陣内に一票!

この漫画面白いです。
最後はやや強引に終らせた感じがしますが、
終局へ向けての展開の仕方がうまくて燃えました。

前半の皮肉たっぷりなコマーシャルも笑えて好きですね。

佐渡島共和国徳田大統領マンセー!(w


84 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日:2001/05/24(木) 16:01
民主主義なんて大嫌い〜♪
じかんもかかるし♪
おかねもかかる♪


240 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日:2001/07/29(日) 00:48
復刻版読んだ。
すげぇ面白かった。

国民クイズを打倒して
いったい誰にこの国の運営を任せるつもりだ!?
アホな政治家どもにか!?
それとも投票すらしない この一般市民とやらにかあ!?」

明日は選挙age


244 名前:名無し 投稿日:2001/07/29(日) 13:16
「諸君は知っているはずだ!
政治家の名を書いて投票箱に投じても
諸君の生活が一向に改善されないことを!!
しかし! 国民クイズに公約違反は絶対にない!!
どんな水虫薬にも負けない即効成分配合だ!!」

 さて、今日の投票率は?


319 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日:2001/08/06(月) 18:12
復刻版買った。隠れた名作であり、早すぎた名作。
あと何年か掲載が後だったら、もっと話題になっていたはず。
ブラックな笑いを散りばめた非常に良質なポリティカル・フィクション。
「サラリーマンが一生働いて都内に家の一軒も持てない社会は
確かに狂っている!!しかし、住宅が欲しいという当然な欲求を
あきらめろとは誰にも言えない!!」
 国民クイズ省本選局制作部長の叫びが重い。


497 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日:01/09/21 01:03
「金を出さねえんだから
 血の少しくれえは流してもらわねえとな!
 それが国際社会の常識ってもんよ!!」

 今こそ国民クイズに出てくる国連日本代表のような
 タンカを切ってもらいたいね。
 金を出して文句言われる筋合いはない。


515 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい 投稿日:01/09/26 20:22
そいや決勝クイズの、1年前の新聞の見出しは?とかいう問題で
選択肢の1つに「投票率史上最低の44%」ってのがあったよな・・・

これってギャグ、つまりほぼ有り得ない事として出た表現でしょ。
・・・・・現実はマンガより奇なりってか。


566 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい[] 投稿日:01/10/23 23:15
こまめにageられてるところから見て、ファンはまだまだ付いてると思われるこのスレ。
話題が途切れてるようなので一つお題を。この漫画の名シーン、好きなシーンを挙げていく、というのはどうでしょう?

とりあえず私が気に入ってるのは、第38話「スタジオ脱出!!」のこの場面。

K井「第5問に参ります!! ブレジネフ旧ソ連共産党書記長が1965年10月25日猟で仕留めた雁の……」
群衆「12羽!!」「12羽!!」「12羽!!」「12羽!!」「12羽!!」
K井「仕留めた雁の数は?…… 正解は12羽!! すごいぞ!! これだけの人々がいっせいに正解を言うなんて!!
   クイズによって民衆がひとつになった〜〜〜っ!!」
群衆「オオオオオ」

何となく、ウルトラクイズに出場した時のことを思い出す。
国民クイズには及びもつかんだろうが、現実では一番近い感覚だろうな、多分。

これは、多分私が紹介した中で一番アマゾンの売り上げが多かった本だったと思う(それでも最低限度に満たなかったので一銭ももらってないが)

あんまり有名な漫画でもないし、この記事で興味を持った人が多かったんだろう。

締め。

テレビカメラの前だけ異常にハイテンションな主人公・K井のキャラクターもこの漫画の群集劇的な魅力を引き出すのに適当だったと思う。K井自身はアジテーターとしての才能は抜群だが、彼自身には思想はなく単にクイズ省と反クイズ省との間で揺れているに過ぎない。

でも、大衆受けする才能ってそういうもんだしな。多分。

K井の家族の伏線とか、いまいち未消化に終わっているような気もしないでもないし、打ち切りと言われればなるほどと言う感じなのですが。
結果としてそのおかげで最後までハイテンションを維持できたとも考えられるし、正直これ以上面白くならなかったかも・・・

現在、報道関係者で視聴率を取ってる人って、視聴率を取るためだったらどちらの側にでも立つんじゃないだろうか。分かりやすい悪役を叩くことで視聴率が取れるなら、迷わずそうする人々が少なからず居るように思える。


正直、今後の政治の方向性とかにそれなりの考えを持てるほど勉強している報道関係者がどれほどいるのか、って感じですけど・・・・
もう少し、視聴者を啓蒙するとか、そういう方向性の高い志を持ったマスメディアと言うのはでてこないもんですかね・・・。(もちろん、煽動と啓蒙は違いますからね)