KJ-monasouken’s diary

昔「モナー総研」と言うスレ紹介ブログやってた人のブログ。いまはTwitterの活動がメイン。

M:i-3・ピーター・リンチの株の教科書

こういうのは理屈抜きに楽しめて面白いですね。展開もサクサク進んで飽きない。
IMF国際通貨基金だとばかり・・・

[rakuten:book:11929034:detail]
資本主義の歴史から説き起こしてる本なので、株を一から知りたい方にはお勧めです。
読み物としてもなかなか良いかと。

訳者あとがきがなかなか良いです。

本書を訳した縁で、その後、リンチ氏には二度ほどお目にかかることができた。彼と話していて特に印象に残ったのは、


「私の父は四十六才で亡くなった。もし私がそれ以上生きることが出来たら、その後は社会に奉仕しようと、若いときから決めていた」と言う言葉である。

(中略)

その彼に会うためにボストン空港からタクシーに乗ったところ、タクシーの運転手さんが


「どこから来て何をするのか?」と訊いてきた。


そこで、「東京から来てピーター・リンチ氏に会う。ところで彼を知っている?」と尋ねたところ、


「もちろん知っているよ。彼は自分もリッチになったけど、多くのアメリカ人をリッチにした偉大な人物だ」と言う答えが帰って来た。


株で儲けると後ろめたい感じが残る日本とは大変な違いである。


ところが、話はそれで終わらなかった。ニューヨークに戻ってホテルのロビーで人を待っていると、今度は老婦人から同じ質問を受けて「昨日ピーター・リンチ氏と会ってきた」と答えたのだが、彼女の反応がまた驚きだった。


「それは残念。もしお会いになる前だったらお礼を言って欲しかったの。彼のおかげで私の息子は大学に行けたのですから」と彼に心から感謝しており、その姿を見て心が温まる思いだった。

まあ、出来すぎたような話のような気もするが・・・・バフェットとかみたいに、投資で財を成した人がここまで尊敬される米国の資本主義の成熟度というのはいいなあ、と思った。


日本の場合、投資成金はあんまりいい金の使い方してないような気がするしなあ・・・。