KJ-monasouken’s diary

昔「モナー総研」と言うスレ紹介ブログやってた人のブログ。いまはTwitterの活動がメイン。

うちのポストに

うちのポストに、朝日新聞が入ってた。私は日経しかとってないので、配達間違いかと思ったが、どうもお試し版として入れてくれたらしい。

とりあえず読んでみたが、小林慶一郎という人の書いてる「けいざいノート」と言う記事に大いにクビをかしげた。


内容を箇条書きすると、

・デフレ脱却を目標に掲げながら、タクシー料金の値上げに反対するのは、なんだかちぐはぐな印象だ。(←次元の違う話のような気が・・・)


・数年前から、デフレが不況の原因だという説が多くの経済学者やエコノミストから提唱された。(←いわゆるインタゲ論につながる話ですかね)


・政府や日本銀行もデフレ脱却が不況を終わらせるために必要だという認識を持つようになった。「デフレ脱却」は不況を終わらせるために、00年代になってから政府の政策目標に入ったのだ。(←日銀の「良いデフレ論」とかあったし、そんなに一般的に受け入れられていたとはおもえないが・・・)


・02年2月から景気の回復が始まり、いざなぎ景気を超える史上最長の景気拡大が続いている。しかも、昨年末ころからは需要とギャップが逆転し、需要不足ではなく、需要超過になっていることも明らかになった。つまり不況は、ほぼ完全に終わっているのである。にもかかわらず、いまだにデフレからの脱却宣言はできない。景気回復が5年も続いているのにデフレが終わらないと言うのは大きな謎というしかない。(←そもそも、デフレ脱却って宣言するものなのか?日銀がゼロ金利解除したのは実質的なデフレ脱却宣言と言えないのか?消費者物価は下げ止まってきてるように見えるのに、それについては無視ですか?)


※参考までに、日銀の委員が消費者物価について言及した記事を。

消費者物価「年度後半から上昇」、日銀の西村審議委員講演
http://www.nikkei.co.jp/keiki/shouhi/

 日銀の西村清彦審議委員は31日、函館市内で講演し、消費者物価指数(CPI)について「今年度後半から来年度にかけて、しっかりした上昇を示すようになる」と述べた。最近のCPIは小幅下落しているが、「物価上昇率需給ギャップに対する感応度が回復する」という。利上げについては「経済・物価の改善の度合いに応じ、徐々に行う」と述べるにとどめた。

 今後の経済・物価情勢について「設備や労働の稼働状況が多くの企業で高まっていけば、労働の費用も次第に増加していく」と述べ、賃金の上昇につながると説明した。回復の動きが地域や業界のすそ野を広げるにつれ「景気拡大は息の長いものになる」ため、遅行指標のCPIも上がり始めるという。

グラフを見れば、景気回復にあわせて消費者物価指数が上がってきており、特に謎なんか存在しないように思えますが・・・・


・デフレを脱却して、日銀が低金利政策を続ければ続けるほど、均衡状態の経済では、デフレを長引かせてしまうのである。(???低金利とは言え、少しづつ利上げのタイミングを計っているのに・・・)


・現実感は乏しいが、「デフレを脱却するために金利を上げる」と言う政策を、ちょっとは考えてみるべきなのかもしれない。(←現実感が乏しいことが分かってるなら結論に持ってこなくても・・・)


もう「???」の嵐。ぐぐってみたら、やっぱり苺とかではこの小林慶一郎って人は批判されてるっぽいです。

参考
(「小林慶一郎」で検索してみてください)
トンデモ経済学家元追究委員会vol.4 
http://www.ichigobbs.net/cgi/15bbs/economy/0836/



まあ、私は基本的に経済記事と、たまにスポーツ面くらいしか興味ないので、今後朝日を取る事はなさそうだなあ、と思いました。興味をそそられたのは「ののちゃん」くらいでしたね。

その点を考えると、やっぱり色々言われても日経の記者は勉強してるよな・・・。以前、こういう批判的なエントリを書いたこともあるのですが。

[05/03/29-23:12]
3/29日経第一面に関するメモ
http://s03.2log.net/home/mri/archives/blog175.html

 もちろん、こういうblogを書いている以上、私自身がマネーゲームを完全に否定するわけはないのだが、日経はややはしゃぎすぎのような感じがする。

 「買収は非合理な行動なのか。答えはノーだ。」と格好をつけるからアレな訳で「企業価値を高める合理的買収もあれば、その逆の非合理な買収もありうる」と当然かつ無難なことを述べておけば十分なのではないかと思いますが、それだと新聞売れないのかなあ、と。

最近の日経は、M&Aとかでも地に足のついた記事が多いし、内容も充実してきましたね。M&A自体が大分一般的なものになったこともあるでしょうが・・・。