「金融情報」はこう読め!など
- 作者: 藤巻健史
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/10/17
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 21回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
インフレターゲット論に否定的なことを除けば、ほぼ全面的に同意できる。
マーケットについての「誤解」を一つ一つ論破していっている本だが、その論破の目的が啓蒙目的と言うより、その「誤解」に付け込んで儲けましょう、と言うスタンスなのが痛快で良い。自分がポジショントーカーであることを隠していないのも潔い。株に対する強気姿勢は以前から変わってないが、この本では金利上昇についての言及が従前の本より増えているようだ。
この記述には、苦笑いせざるを得なかった。
まず第一に、日本人はもっとリスクを取らなくてはいけないと思います。
先ほども話しましたが私の友人で、つい最近定年退職した機関投資家の運用責任者が、退職金をどうしているかというと、怖いから定期預金に入れているという。
<中略>
今までリスクと向き合ってきた人が、自分の個人財産になると景気動向などに関係なく、定期預金で運用する。日本人がいかにリスクを取らないかの象徴だと思います。
まあ、運用部門に実際に所属していると個人の資産運用には様々な制約がかけられるのも事実なのだが、それにしても、みんな何も考えずに貯金に回している人が多いらしいのは不思議でした。
そのくせ、ほぼ確実に損するギャンブルである「宝くじ」の話を嬉々としていたりするのだからよく分からない。
後、投資に全く関係ない生活をしてきた人が、退職金とかでまとまった金が入ると、あまり何も考えずに金融機関の営業の勧めるままにリスク資産を買ってしまう例も多いように思う。これも、それまでリスクのことを何にも考えずに過ごしてきたことの裏返しじゃないのかなあ、とも思う。
- 作者: 本田直之
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2010/04/06
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 73回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
付録の「お勧め情報」が一番役立ちそうだった。後は、面白いんだけど自分の場合はそれほど新鮮な話とは思えず・・・。
でも、こういう本を読んだことない人が読むならいいと思う。
タイトルからは、食生活も含めたトータルな健康増進法についての説明を期待していたのだが、ほとんどがトレーニングについての本です。