資産運用実践講座など
正月、実家に帰ってたのだがあまりに暇で本ばかり読んでた。
あまりたくさん持って帰ると重いし、実家にもそれなりに本はあるので絞ったつもりだったがそれでも7冊。
持ち運びしやすい新書サイズのものを中心にしたのはいいが、読みやす過ぎてすぐ読み終わってしまったので、京都でもさらに本を買うことになった。
とりあえず、持って帰った本と京都でさらに買った本を分けて読書日記を書いてみる。まずは東京から持って帰った本。
- 作者: 山崎元
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2009/05/29
- メディア: 単行本
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まあ、まずは無難なテキストと言えるでしょう。「もっと知るには」で参考書籍を紹介してくれているので買ったが、参考書籍もおおむね「名著」とされる本が多く、既に読んだものも少なくなかった。
- 作者: 亀山郁夫
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/09
- メディア: 新書
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「カラマーゾフの兄弟」を全て読みとおしたのは大学の時なので、最後の方はかなり記憶があやふやになっている。コーリャをはじめとする子供たちの話はほとんど記憶から無くなっていたが、続編が書かれたとしたら子供たちと皇帝暗殺の話が主になるだろう、との考察がなされている。
何度か、読み返してみようと思ったことはあるが、社会人になってからは途中まで読んで何度も挫折している。
今考えると、あんまり人づきあいしない大学生活と言うのも利点はあったのだな、と思った。長編小説なんて、そうそう読めるもんじゃない。
戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)
- 作者: 菊澤研宗
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/10/16
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タイトルから、合成の誤謬的な話を想像してたのだが全然違った。
物理的なアプローチだけでなく、心理的・知性的なアプローチが最終的には必要になる、とのことらしいのだが、抽象的な話が多くてそれほどピンとくるものでもなかった。
- 作者: 菅原琢
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/12/16
- メディア: 新書
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内容的には豊富なデータをもとに議論が展開されており、うなずかされる点は多かった。
小泉自民の成功は「改革」イメージを国民に与えられたことによるものであり、安倍首相が古臭いイデオロギー的な政策に固執し、改革に前向きとは言えなかったことが転落の始まり、というのは正しいだろう。
ただ、個人的には小泉純一郎と言う人はズルいとしか言いようがないと思う。実際に痛みを伴う政策が実行される前に矢面から逃げて、そのくせ郵政選挙での造反議員が復党した時に離党もせず。首相やめてすぐに引退したとかならともかく、元首相が政治家として影響力を残していなかったとは思えないのですがね。麻生首相が「郵政民営化には本当は反対だった」と言った時も、ガス抜き発言程度で結局は何もせず、息子に選挙区世襲した。
郵政民営化に必ずしも賛成というわけでもないけど、「郵政民営化で全てバラ色」みたいな選挙戦略で大勝したのだから、ろくな説明もなしにそれを踏みにじるような国民を馬鹿にした迷走をしていては政権交代もやむを得ないだろう、とは思う。民主党がいかに危なっかしい政党であったとしても、他に選択肢がないのであればしょうがない。
首相にふさわしい人で、毎回小泉氏が上位に上がるのが釈然としなかったのだが、「あれだけ議席をやったんだからお前が責任とれよ」と言う意味で再登板を望む、という意見だったなら納得がいく。
とはいうものの、自民党が長期的な凋落傾向にあったことは確かだし、一時的でも党勢を盛り返した小泉氏はやはりパフォーマーとしては優秀なのだろう。
あと、世論調査の曲解の事例もいろいろ取り上げられていて興味深い本である。
- 作者: 半藤一利
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/02/18
- メディア: 新書
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中央から遠ざけられて現場で奮闘した栗林忠道とか山下奉文が名将、東條の覚えがめでたく軍官僚として好き勝手に発言できた辻政信や牟田口廉也が愚将と言う分け方になっている。
そうなると、最大の愚将は東條英機ということになるんだろうが、なぜかこの本では言及されていない。組織内部の論理が優先されて、現実的な議論がなされなくなったら終わりですわね。
- 作者: 野村克也
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/02/10
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野球理論の話は少なく、監督の人物論が中心になっている。ただ、そうなるとノムさんの人としてのエグみがどうしても出てきてしまう。
たとえば、古田に対し「年賀状も出してこないし、人間教育に失敗した」とか、鶴岡監督に対し「私は子分にしてもらえなかったので、正月挨拶に行っても玄関口で応対された」とか書いてみたり。どうしても、人間関係の好き嫌いが出てきてしまうようである。古田に対しては他の本でも言及しているようなので、相当に根深いものがあるらしい。おそらく能力は買っているから厳しい発言も出るのだろうし、古田も野村監督には複雑な感情があるのだろうが。
まあ、「私は監督として人望がない」と自分ではっきり書いているくらいだから、そういう人なのだろうとは思う。
- 作者: 神舘和典
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/11
- メディア: 新書
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メールの「悪い見本」は参考になった。