KJ-monasouken’s diary

昔「モナー総研」と言うスレ紹介ブログやってた人のブログ。いまはTwitterの活動がメイン。

さて、どこが底か・・・・


改めて、何度かネタに使ってるTOPIXとSP500のグラフを更新してみた。

8月に、こんな事を書いてた。

世界の株式はレンジ相場に?

以前、こういう記事を書いたこともありますが、基本的に、日本の景気はアメリカ次第だと思います。逆に言うと、アメリカで不動産関係の問題が片付けばそこが景気の底かな、と。



不況になると政府にいろいろと要求が出てくるものですけど、そもそも景気を良くすることはどこの政府にも不可能なんではないか、と言う気もしています。正直、それは台風に来るなとか地震に揺れるなというようなレベルの話ではないかと。そんなことが可能なら、とっくに永遠の好景気が達成されていると思います(だって、政府からすればそれが一番好ましいことですし。景気が良ければ支持率は上がりますから)。まあ、アメリカ大統領とかFRB議長なら多少はなんとかできるのかも知れませんけど、それでも完全にコントロールできるわけではないと思います。彼らだって今必死で景気を立て直そうとしてるところでしょうし。<中略>
とりあえず、前回のITバブルの頂点から底を打つまで26か月かかったということで、今回のサブプライムバブルについても同様と考えると、2007年の10月頃に頂点をつけたと考え、そこから26か月目の来年2009年の年末頃に底をつける可能性が高いということになりそうです。それより長くなるのか短くなるのか、減少幅は小さくて済むのか大きくなるのかはわかりませんが。まあ、市場参加者の本質は数年で変わらないでしょうから、ITバブル期と同程度に愚かで、同程度に賢いと考えれば目安としては有効ではないかと。

基本的な考え方は変わってないのですが、ITとかと違って不動産価値の下落というのはいろんなとこに波及するので、どうもちっちゃい不動産金融会社とかが飛んで終わり、というのは無理っぽかったらしい。日本のバブル崩壊と同じで、不動産→金融→事業会社と不況の連鎖が広がっている模様。もう証券会社と銀行と保険会社は飛んでるので、事業会社も一つくらいデカイのが整理されないとケリがつかないかも。・・・・GMとか。


まあ、飛んだことがプラスになるわけではないんですけど、不安が不安を呼ぶ状況なのでどういう形であれ不安感が払拭されないとどうにもならんよな。


しかし、以前「ITバブルの頂点から底を打つまで26ヵ月」と書いていたが、その時でも下落率は45〜46%程度だった。今回のサブプライムバブル(と呼ぶには問題が広がり過ぎてるような気もしますが)の頂点である2007年10月末と比較すると、TOPIXは48%、SP500は42%の下落となっている。


要は、まだ下落局面が始まってから一年しか経っていないのに、ほぼ半値近い水準に下落しており、前回のITバブル崩壊と同程度の株価調整はすでに達成している、と言うことである。


これを「既に株価調整はほぼ終わり」と見るべきなのか「今回のバブル崩壊ITバブルよりデカい」と見るべきなのかが悩ましいところである。


個人的には、前者の解釈を取りたいが、単に希望的観測で大した根拠はない。でもまあ、かなり大きなイベントが短期間に終わっているので急激な下落はこれ以上にはならないんじゃないかなあ、とも思う。でも、実体経済が悪くなるのはむしろこれからだろうし、パニック的な売りは止んだとしてもあんまり上昇はすぐには期待できないのかな、と。


しかし、私の個人資産も相当に毀損された。もうしばらくしたらまたリスク資産を増やしても良いのかもしれないけど、とりあえず急ぐ必要はなさそうな。ここまで激しい株価の変動がある以上、単純なバイアンドホールドをしていれば良い、というわけにはいかない時代になったようである。


次の波にはもう少し上手く乗りたいものである。