ソロスは警告するなど
- 作者: ジョージ・ソロス,松藤民輔(解説),徳川家広
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/09/02
- メディア: 単行本
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面白かった。やはりソロスが言うと説得力がある。ソロスも損してないわけじゃないみたいだけど。哲学者を目指してた時期があったというだけあって、文章に深みがある。
- 作者: ロバートスレイター,Robert Slater,三上義一
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1995/11
- メディア: 単行本
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家にあった本を改めて読み返してみた。「帝国主義的循環」とか昔はよくわからなかったことも、今ではよく理解できるようになった。
- 作者: カール・R・ポパー,森博
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2004/02/17
- メディア: 文庫
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ソロスの本でポパーに言及されてたので読んだ。自伝と書いてあったので読みやすいかと思ってたけど、哲学の基本的な知識が不足してる自分にはかなり消化不良。
わが友、恐慌──これから日本と日本人の時代が訪れる8つの理由
- 作者: 松藤民輔
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/07/31
- メディア: 単行本
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- 作者: 本田雅俊
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2008/07/16
- メディア: 新書
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東久邇宮から安倍首相までの辞任劇をまとめた本。
福田首相は就任するとこまでしか書いてないが、結果的には淡白な辞任の一例だろうなあ。就任の経緯からして、最初から「貧乏くじ」を覚悟していたように見えるし、大連立、サミット、内閣改造と状況打開のためにいろいろやってみたがうまくいかなかったということだろう(何度も書いてるとおり、民主党の政局優先のやり方も気に入らないんだが)。内閣改造は余計になってしまったが、ねじれ国会による停滞を長引かせても意味がないし、ほかのタイミングはなかったような気がする。後付けの理屈なら大連立失敗後に民主党の小沢氏が辞任表明したタイミングで解散すれば、という気もするがあの時点であそこまで民主党の態度が硬化するとも思わないだろうし、衆院2/3の議席を捨てる決断は難しい。参院は解散できないし任期も長いからな・・・・実質「参院の優越」に近い状況だ。
- 作者: 吉川幸次郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/08/06
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- 作者: ポール・スローン,デスマクヘール,Paul Sloane,Des MacHale,クリストファールイス
- 出版社/メーカー: エクスナレッジ
- 発売日: 2004/10/20
- メディア: 単行本
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政治家とリーダーシップ―ポピュリズムを超えて (岩波現代文庫)
- 作者: 山内昌之
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/05/16
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とりあえず、うなずかされる点は多かった。
プロ野球やサッカーや音楽の道に進む子供の才能教育は奨励されるのに、学習や思考力の積み重ねという努力家が「受験エリート」にすぎないと冷笑されるのはバランスを欠いていないだろうか。
現在必要なのは、芸術家やスポーツ選手と並んで、経営者や政治家や官僚として社会に責任を持つべきゼネラリストとしてのエリート教育が無視されてきた理由を探ることであろう。
旧大蔵官僚の不祥事は、日本社会が過度に平均的な大衆教育を求めたために、アメリカやフランスやイギリスと違って、本物のゼネラリストを育てる覚悟を制度や気構えとして欠落させてきた点とも無縁ではない。
その意味では、かれらも偏差値や受験競争に追われて、言葉の正しい意味での気概や本懐を自家薬籠中のものとすることができなかったのだろう
薄っぺらいエリートしか養成できてないのが問題だと思う。その一方で官僚の不祥事の例をあげて知識や教養の価値がまるでないかのように語る手合いにも辟易するんだが。感情的な議論で国政がフラフラするのは見てて不安。