KJ-monasouken’s diary

昔「モナー総研」と言うスレ紹介ブログやってた人のブログ。いまはTwitterの活動がメイン。

ヒトラーの経済政策(経済・過去ログ)

こういうのがあるらしい。


コンピュータジョー
http://hp.vector.co.jp/authors/VA000092/jokes/

世界の指導者を選ぶときがやってきた。あなたの一票は、貴重な一票である。以下は、候補者に関する情報である。


候補者A:
不正な政治家とつながりがあり、占星術者に助言を求める。 彼は二人の愛人を持っていた。 また、チェインスモーカーで、一日に8〜10杯のマティーニを飲む。


候補者B:
会社を二度クビになった。いつも昼まで寝ている。 学生時代には阿片をやっていた前歴がある。 一晩に1クオート(約1リットル)のウィスキーを飲む。


候補者C:
彼は勲章を受けた戦争の英雄である。 菜食主義者で、タバコは吸わない。 ビールを良く飲むが、これまで浮気をしたことはない。


これらの候補者のうち、あなたは誰を選ぶか?候補者を決めてから(解説は見ずにね!)、↓のリンクをクリックして解説を見てください。

もう一つ入れてみるか。

候補者D:

父は軍の将校養成機関を首席で卒業。本人も上位の成績で卒業している。軍人としてのみならず、政治家としても実績を残し首相の座に上り詰める。

タバコは吸うものの、酒は殆ど嗜まず、たまに疲れたとき晩酌するほどであり、決して深酒するようなことはなかった。飲み方も一合瓶を予め飲む量を目算してそれ以上は決して飲まないという自制心の強いものであった。女性に対してもだらしないところはなく、親族の浮気も許さないほどであった。

非常な部下思いであり師団長時代は兵士の健康や家族の経済状態に渡るまで細かい気配りをした。平等主義を徹底し、食事も兵士と同じ内容のものしか取らなかった。一品でも兵士の献立と違うと思われるものが食膳に出されると、兵士にも行き渡っているか確認し、そうでないと知ると決して箸を付けなかった。首相としても国民生活に気を配り、自ら庶民のごみ箱を視察して食生活の状況を確認していたことは有名である。

彼の死後、彼の霊はとある施設にて祀られており、そこに後任の首相が参拝するときには近隣諸国でも話題になるほどの影響力を残している。

まあ、分かる人にはA〜Dが誰かピンとくると思いますが・・・特にC,D。

答えは今日のエントリの最後で。

とりあえず、再掲です。

ヒトラーの経済政策(経済・過去ログ)

1 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん 投稿日:02/06/30 03:17
別に私はウヨでもサヨでもありません。
彼がおこなったユダヤ人惨殺やポーランド侵攻などの
悪行の数々を非難するのは吝かではありません。
しかし彼の政権下での経済政策がまともに議論された
ものを見たことがありません。
アメリカのニューディールが失敗するのを尻目に
アウトバーン建造をはじめとした経済復興政策が
失業率を画期的に低減させたのは歴史上の事実
です。

正直、私は経済素人なので、皆様専門家のご意見を
承りたいと考えています。
とんでもないこと言ってます?


3 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん 投稿日:02/06/30 03:31
やってることは本質的にケインズと同じです。


5 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん 投稿日:02/06/30 03:35
確かに、一時は600万人の失業者を救済したそうです。
しかし、次の戦略は他国を侵略することでした。
ご承知のように、当然大失敗。
経済政策に限り成功したという評価は、聞いたことありません。


7 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん 投稿日:02/06/30 03:43
>確かに、一時は600万人の失業者を救済したそうです。

それに当時これが誰にも出来なくて困ってたんですけど。
切羽詰っていたとはヒトラーの政策は成功したことは事実です
戦争経済が兵器の消費と生産を産み不景気を回復させたのは
アメリカも同じですけど。


8 名前:この本が参考になります 投稿日:02/06/30 03:45
ピーター・テミン「大恐慌の教訓」
http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=19378153
あまり2ちゃんねらーのハッタリに頼らず
地道に勉強しましょう。


9 名前:  投稿日:02/06/30 03:59
ヒトラーは、経済政策は、完全に成功しました。

大恐慌、そして7年前のハイパーインフレの恐怖からの金融引き締めにより
ドイツは、大不況に陥りました。
ハインリッヒ・ブリューニング独首相は、小泉ばりの超財政均衡主義
増税、賃金・政府給付金のカット。取り巻きは財政均衡主義者たち。
45%といわれる失業率だからこそ、ナチスの台頭があったわけです。

ヒトラーは、財政を拡大し見事に経済を立て直した
その結果。ヒトラーは絶大な信頼を得たわけだが・・。

そして、それをみたケインズが一般理論をだしたわけです。
しかし、アメリカは財政均衡主義者の声に押され
それを実行できなかった。
この時、ケインズは、『ニュー・リパブリック』誌で「私の説の正しさを
証明できるに十分なほどの財政支出は、戦争でもない限り不可能だ」と言った

結果、国民の意思を統一する為には、ユダヤ迫害のようなスケープゴートが必要だとされ
それが日本になったわけだ。


24 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん 投稿日:02/06/30 16:19

ドイツ第二帝国崩壊
第一次世界大戦終結
⇒巨額の賠償金・アルザス・ロレーヌ割譲・ルール進駐
⇒生産力破壊によるハイパーインフレ
⇒レンテンマルク導入によるインフレ終結
⇒反面、深刻な恐慌
共産主義ナチスの対等
⇒授権法制定、ヒトラー独裁へ
アウトバーン着工・VWビートル開発・ヒンデンブルク号就航
⇒ドイツ経済復興
ベルリンオリンピック・民族の祭典
⇒クリスタル・ナハト(ゲットー政策の開始)
オーストリア進駐・併合
ポーランド侵攻


64 名前:24[sage] 投稿日:02/06/30 18:51


昔読んだガルブレイズの本によれば、当時の経済学的
常識を無視して突っ走ったらしい。結果論として、瓢箪
から駒って部分があったんじゃないかな。そもそも
アウトバーンも戦車の高速移動や航空機の発着場として
使うために計画されたらしいし、VWも戦車の生産能力を
高めたり技術開発したりって部分が大きかったらしい。


67 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん 投稿日:02/06/30 21:50
ヒトラーの「経済政策」を評価するのはスターリン大躍進政策を評価するのと同じ。
こういう動員「経済」は失業を減らすのはあたりまえで特別感心しないね。


68 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[sage] 投稿日:02/06/30 22:02
>>67
「動員」だけの経済発展に感心できないのは同意。
でもとりあえず失業などをある程度無くさないとイノベーションと生産性
向上なんて見えてこないだろ。
まぁ、ヒトラーの場合は「動員」の後に戦争にしたわけなんだが。


75 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[sage] 投稿日:02/06/30 23:14
第2次大戦後期に軍需省長官となったシュペーア回顧録を読みましたが,開戦がなくとも
大ベルリン建設計画とかどかどかやった揚句,財政赤字で第3帝国は結局破綻したであろう
みたいな事が書いてありました。


81 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん 投稿日:02/07/01 02:47
テミンの『大恐慌の教訓』できればまじめに読んで下さいな。
このスレに飛び交う無数の誤解やトンデモ議論が解けます。
「1922年末にそれ以後の支払いを拒絶するまで、ドイツが賠償金を支払
ったのはたった一度にすぎない。同時に、ドイツはその対外債務の価値がイ
ンフレーションによって下落したことによって、巨額の資本流出を引き起こ
した。」(41頁)
ドイツはナチス以前にサボタージュとインフレを利用して賠償金を殆ど
支払なかった。だからフランスが怒ってルール地方を占領したのです。


94 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん[sage] 投稿日:02/07/18 13:44
ガルブレイスがどっかで書いてなかったっけ。
読んだような気がする。
曰く、しょせんは担保なく札束を刷っての自転車操業
外見上一時的には大成功のようにもみえたが
いずれ戦線を拡大し過ぎて戦争で負けるかインフレ再燃で経済的に破綻するか
どっちかの運命・特にその後者の瀬戸際にあった。

ただ生産基盤整備に「も」金が使われたのが事実とするなら日本の公共事業は更に劣る罠


104 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん 投稿日:02/07/18 15:52
>102
全体主義は経済的劣位にある国家から発生するから当然お手本になる
先進国があって、その表面的な成功だけをパクるから短時間で急激な
成長も可能なのだが所詮は猿真似だから頭打ちになってお終い。


105 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん 投稿日:02/07/18 15:58
>>104
そいう意味は日本だって、農地開放や財閥解体を行って官僚主導で経済発展
した。統制経済とまでは言えないだろうけど。


113 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん 投稿日:02/07/18 19:38
ヒトラー総統に学ぶとしたら、
日本はどんな公共事業をやったら良かろうかね。


117 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん 投稿日:02/07/18 22:24
ヒトラーの経済政策が戦争を前提にしていたのは確からしい。財政支出の大半は手形
によるもので、これの帳尻を合わせるには戦争で一発当てるしかなかった。戦争直前
の好景気は、軍需を中心としたかなりいびつなもので、戦争をしなければ早晩崩壊し
ただろう。


119 名前:通りすがりのアカです 投稿日:02/07/18 22:37
>>113
 マジレスすると、過去成功した公共事業は、「社会が要求するもの」に
である。ならば、ここでも出て、他でも出ているいくつかがよろしい。

 まず、介護をはじめとする老人福祉関係。
 次に、ダムなんかに代わる治山事業、都市の緑化。
 都市の#総合的な#交通整備。パークアンドライドの導入、車両制限、
市電の復活・・・。結構金がかかりそうだ。

 あと、生産性で負けているとされている、農業の見直し(規制緩和)も
必要かもね。


188 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん 投稿日:02/10/06 12:02
戦争は利権の確保か賠償金貰えないと最終的に損です


189 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん 投稿日:02/10/06 12:05
ヒトラー(つうか、シャハト)の経済政策は結局軍需頼りで、その意味では
アメリカが大戦でやっと大不況から抜け出したのと同じ、軍需ケインズ主義
だから戦争(あるいは冷戦)がないと自転車みたいに止まって倒れたはず。。。

という意見はよく聞くのだが、漏れには一つ疑問がある。


ヒトラーは最初は電撃戦で短期間にケリを付けられると思い、あまり本格的な
戦争準備をしていなかったという説が一方にある。開戦後はイギリスの方が
必死こいて本格的な総動員を行った。ドイツが本当に必死になって総動員した
のはスターリングラードで負け、シュペーアが軍需相になってからで、
そのあとは空爆で生産壊滅する44年後半まで軍需生産はむしろ上昇した。。。


そうだとすると、戦争前のナチス経済をどこまで軍需主導の景気回復と規定
できるのか、少し疑念が湧くわけだ。
なお漏れはナチシンパでもヒトラーマンセーでもないから勘違いするな。


190 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん 投稿日:02/10/06 14:48
>>188
クラウゼヴィッツ戦争論ですね。戦争は賠償金や利権の確保などの
損得が全てだと。
ところが世界大恐慌といういまだかつて人類が体験したことのない不況が
多くの国を襲いました。
放っておけば経済も社会も不安は増大する一方です。
そこで戦争に巨大な有効需要のはけ口を求めたという側面もあるのでは?


191 名前:金持ち名無しさん、貧乏名無しさん 投稿日:02/10/06 14:58
典型がアメリカです。
ルーズベルトが出したニューディール政策等をはじめとする公共事業
政策は「憲法違反だ」としてことごとく訴訟沙汰になり思い切って
ケインズ理論の実践ができなっかたためほとんど失敗でした。
アメリカ経済が上向くのは第二次大戦終盤以降からです。


これに対する締め。

色々と問題はあったものの、一応は経済学のセオリーどおりの行動はとっていたらしいです。そのまま維持できたかどうかは分かりませんが。

そのまま真似するわけには当然行かないですし。

しかし、ナチスも当初は熱狂的支持を持って迎えられたわけだし、不況って心を荒んだものにしてしまうのですね。

人はパンのみにて生きるわけではないが、パンがないと生きられないのもまた事実。

ああ、このスレ読んでテミン読もうと思ってたのに読んでないや。

なんて不勉強なんだ、自分。