KJ-monasouken’s diary

昔「モナー総研」と言うスレ紹介ブログやってた人のブログ。いまはTwitterの活動がメイン。

つげ義春の漫画のような旅をしたいのです(国内旅行)

ブログ上では何にも言ってませんでしたが、実は今週は大学院の期末試験があったのです。
そのために会社も休んでいるのですが、なんとか今日終わったので一息ついたところでこのようなスレを再掲。


[04/06/13-09:22]
つげ義春の漫画のような旅をしたいのです(国内旅行)

元スレ
http://travel2.2ch.net/test/read.cgi/travel/1003246766/l50

1 名前:列島縦断名無しさん 投稿日:01/10/17 00:39 ID:cxy5mxXE
寂れた町で、深夜海を眺めたい。
ばばあやじじいと他愛の無い話をしたい。
ゲンセンカンのおかみさんに会いたい。

こんな僕のために、良いプランを立てて下さい。


2 名前:列島縦断名無しさん 投稿日:01/10/17 00:51 id:FNrR3W7O
参考資料
●「つげ義春とぼく」つげ義春
●「山野記」つげ義春
●「貧困旅行記つげ義春
●「つげ義春幻想紀行」権藤晋
●「つげ義春を旅する」高野慎三

以上を熟読の上、自分でプランを立てて、
ここにウプして欲しい。
参考にさせてもらうから・・・


6 名前:列島縦断名無しさん 投稿日:01/10/17 23:11 ID:IBugkteb
福島県はJR只見線沿いにある「早戸温泉」は、つげ漫画のスケッチ
に何度か登場する上、今でも当時の風情を残して、宿泊部の様子など
は正に「あの」世界を彷彿とさせてくれます。

あと、話は変わるのですが、宮城県にどうしても気になる温泉があり
まして、「定義温泉」(ジョウゲ と読む)といって、つげ作品にも
書かれているのですが、ここは精神疾患専門の湯治宿らしく、一般の
観光客は泊めてもらえません。写真等で見る限りは木造3階建てで、
周囲を山に囲まれ、「いかにも」という感じの風情を漂わせており、
いやがおうにも旅愁をかきたてられます。
行きたくとも決して行けない、そんな不思議な定義温泉に行かれた
方はいないでしょうか?


7 名前:2 投稿日:01/10/18 00:28 id:buLReA+u
>>6

「枯野の宿」の中に、フトンを勝手に持ち出した主人公に向かって宿屋のおばあさんが、
「すんませんですむことかね!」と怒鳴り散らすくだりがありますよね。
このシーンのネタもとは、つげ氏が定義温泉で実際に体験した出来事だったと記憶しています。

私も、定義温泉の紀行文を大変興味深く読んだ者の一人です。
つげ氏の好きな岩手県夏油温泉には行ったことはありますが、
定義温泉は、近くまでは行ったものの、結局引き返しました。
あの文章読んだ後じゃ、ちょっと気が引けちゃうじゃないですか・・・。

それにしても、つげ氏の書く文章、なんであれほどまでに魅力があるんでしょうかねぇ?


9 名前:夏油温泉・・・ 投稿日:01/10/25 00:36 ID:rk5W54ib
懐かしいなあ。今は結構観光温泉化してるけど。。
そりゃそうと・・貧困旅行記に出ていた
「信州?あたり、中央道の亜流?の山奥にタイムスリップしたような町並みの。。。」
って、どのあたりかな・・いまも気になるんです。


11 名前:列島縦断名無しさん 投稿日:01/10/25 00:54 id:GL08k7EH

>>9
猫町紀行」だね。
俺もあの文章、大好きなんだ。
そして、文章に添えられた数葉の挿絵。
その中に、擬人化された猫たちのいる家並みが描かれてるのがあるでしょ?
浴衣を着た女の子が縄跳びしてる例の挿絵・・・。
あの絵をみてると、なんかものすごく懐かしい気分になって、
切ない気持ちに襲われてくるんだよね。

つげ義春って、ほんとスゴい人だと思うよ、マジで・・・。


14 名前:列島縦断名無しさん 投稿日:01/10/25 01:15 ID:zPhvHV02
猫町紀行の宿場は、次に通りがかった時に聞いたら
焼けてしまったということだ、と結ばれていた記憶が。
事実は知らず。


15 名前:列島縦断名無しさん 投稿日:01/10/25 01:23 id:GL08k7EH

不謹慎かもしれんが、焼けてしまったほうが良かったのかも。
つげ義春のかすかな記憶が昇華されて、
あの不可思議な挿絵が生まれたのだとしたら・・・


28 名前:列島縦断名無しさん 投稿日:01/11/06 16:01 ID:tIdmDhWQ
このスレ読んで、図書館でつい「貧困旅行記」を借りてきてしまった。
何とか社会復帰すべく、うらぶれ趣味を捨てようと思っていた矢先なのに。
つげの旅って、凡人が真似してると、単なる廃人になりそうで、こわいナリ。


44 名前:関西人 投稿日:01/12/05 14:58 id:yxlNIru0

いいなあ。
関西の温泉って秘境と言われるところでも設備立派だし、
みんなガンガン車で乗り付けて来るからつげ義春ちっくな
感傷にはひたれません。


45 名前:東京人 投稿日:01/12/05 23:29 ID:b8raKTEN
>>44
つげ義春とぼく」ってタイトルの本の中に、
城崎温泉の紀行文が載ってたよ。
つげ氏に同行したのは、作家の故田中小実昌氏と担当編集者1名。
文中、つげ氏は城崎温泉を「絵にしても面白くない所」と酷評しながらも、
ストリップ劇場や怪しげなスナックでの体験を結構楽しんでいるようだった。

まぁ城崎は確かにつげ義春ちっくな感傷にひたれる温泉ではないかもしれんが、
その足跡を辿るという意味で一度訪ねてみては?

ところで城崎温泉って行政区分では一応兵庫県だから、
関西の温泉っていってもおかしくはないよね?


54 名前:列島縦断名無しさん 投稿日:02/01/20 13:37 id:txxk23PN
つげ義春の好物を巡るには
1 鄙びた温泉街(メジャーな場所は駄目)
2 スマートボールや射的
3 ストリップ劇場や寂れた映画館
4 田舎
5 木造建築の温泉宿

これらが当てはまる温泉街はありますか?


55 名前:列島縦断名無しさん 投稿日:02/01/20 23:18 ID:/xxG9ocb
関東では何と言っても養老鉱泉でしょうね、1.4.5に適ってます。
あと、犬目宿近くの古城温泉もなかなか渋くてつげさん好みの宿です。


78 名前:列島縦断名無しさん 投稿日:02/03/20 22:42 id:rawehtGg

何年か前沈んでいた時、「猫町紀行」の犬目宿を訪ね歩きました。
静かなしみじみとした家並みに往時の面影が微かに感じられました。
意外だったのは、旧宿場のあちこちに犬目じゃなくて「大目」という
表記があったことです。「大目消防団」「大目医院」「大目幼稚園」etc.
地元の人々は何か伝奇的な響きの犬目という名称を嫌っているのでしょうか?
宿場のはずれのつげさんが酢昆布を買って道を尋ねた駄菓子屋を発見した時は、
感激で心臓がドキドキしました。

私はつげさんの「猫町紀行」に限りない郷愁を感じるのです。


80 名前:列島縦断名無しさん[sage] 投稿日:02/04/19 20:15 ID:0w/x56Vn
しろうと?さんは、メジャーどころの温泉地で、マイナー宿に連泊してみては?
草津・熱海・下呂・城崎、辺り。十分、寂れてます。
スマートボールにも出会えるかも。しかも、泉質は良い。
でなければ、会津鉄道只見線沿線か、青森の五能線をてきとーに乗って、
てきとーに降りて、宿をとるみたいな。リスクは大きいですが、
当たりの喜びも大きいです。


136 名前:列島縦断名無しさん 投稿日:02/09/26 23:37 ID:HY0QRlUA
つげ義春さんの作品に始めて出会ったのは今から3週間前。友人がそそと貸して
くれた。衝撃だった。だってこの作品に出会う前から全国津々浦々、つげ的な退廃
的かつ斜陽的な風景を探し歩いています。もちろん仕事をふとやめて歩き廻ります。
名古屋在住なんですが、東海地区にもいろいろありました。三重、岐阜、愛知(山の方)
福井、富山なんか宝の山です。社会復帰しても、すぐ放浪癖がでてふらふらと
蒸発します。でもこんな生活もなんかいい。


140 名前:列島縦断名無しさん 投稿日:02/09/27 23:59 id:kzJCCYd+

つげ義春は、人から忘れられたような場所ばかりを探そうとする。
町はずれの古い神社、町工場の裏の空地、ドブ川、河原、土手あるいは鉱泉宿、
東北の寒々とした漁港、信州の山奥の峠、過疎の村、車も通らないような昔の宿場町。
あげていくときりがない。つげ義春が歩く場所、描く場所は、大半がそうした目立たない、
隠れ里のようなところである。普通なら、なんの魅力もないところである。
それが、つげ義春によって描かれ、語られると小さな桃源郷のような、懐かしく暖かい特別の
場所になる。それはいわば、つげ義春によって発見された、やるせなく、
物哀しくも、詩情あふれる場所になる。その意味では、つげ義春は風景の発見者である。

つげ義春の旅はどこかうらぶれた「落魄の詩情」である。

         *   *   *   *   *

川本三郎評論より


287 名前:列島縦断名無しさん 投稿日:03/07/31 03:44 ID:pBYiFIfU
東京からの電車なら、東武会津鉄道で、会津若松まで抜けて、
只見線上越側まで抜けるルートをすすめるかな。
会津鉄道の湯の上温泉は、つげの作品にもあったはず。
今は、メジャーだけど、泉質もいいし、駅そばなので、間違いない。
途中、足を伸ばして、喜多方でラーメンとか、熱塩温泉廃線後とか。
只見線沿線は、ただ乗ってるだけで十分だし、気が向けば降りて奥の温泉を目指すも良し。

ススメルのは、バイクで、昭文社のツーリングマップを持って、
てきとーに温泉マークを頼りに、フラフラ廻ってみるの。
飛び込みの旅館でも、外湯や素泊まりなら、問題なく入れてくれる。
マップには、廃村や鉱山の情報もあるんで、それを組み込みながら、
ふらふらしてた。予約を入れずに行く。自由よ。


322 名前:列島縦断名無しさん 投稿日:03/09/26 20:17 id:RxfMjCh7
千葉県養老温泉まで行ってきました。駅からおなじ道をテクテク歩いて、
旅行記ほどの印象は感じられなかった、というのが本当です。あの人の筆に
負かされたのです。明治記念館というあやしげな博物館の建物もありましたが、
「お断り」の看板が出ていて、見学はできません。わたしのような物好きの方が、
やっぱり行ってるのでしょう。だけど、好いこと(うーむ?)もありました。
帰りに駅の前の食堂でカツ丼大盛りを食べました。お勘定!になったのですが、
大盛りの分は要らないとの事。そういえば豚カツも、チャンと揚げていました。
良心的な店は嬉しいものです。

  
328 名前:ピョンちゃん[] 投稿日:03/10/06 03:09 id:lvFWjRLv
>>322
あの明治記念館とやらは随分前に廃業してしまったのですよ。
御主人が亡くなったからと聞いた覚えがあります。定かではないけど。

でも貧困旅行記が出された当時はまだやってました。
御主人が掘ったという崖下の穴もありました。カンテラは借りなかったけど
もちろん探検して「良い所」にも行きました。
橋向こうの股ぐら観音や最下層民家も、そうとう荒れていましたがありました。
胎内めぐりの穴の奥には、つげ氏は気付かなかったみたいですが
実は巨大な×××があるのですよ。びっくりしました。
穴はまだ残ってるはずですよ。×××も……。

宿泊は当然「川の家」。仲居のおばちゃんにここ載ってるよと本を見せたら
「あら、やだホントだ。おかみさ〜ん」と皆で喜んでました。
この旅館も改築して新しくなっちゃったんだよね。

東京から近いので、年に数度は養老渓谷あたりに出かけます。
もちろんつげ的な気分に浸るため。
東京の疲れたOLやサラリーマンの方々、逃避するなら房総です。
特にこれからの季節。秋冬ね。

前にも書いたことあるけど、「貧困旅行記」の中の「蒸発旅日記」とか読んでるとぞくぞく来ますね。
結果として蒸発はしてないんですが、初手からどこかの女性を頼ろうとしているのが失敗の元で、本気で失踪しようとしたら吾妻ひでおみたいにホームレスになる覚悟が必要なのかも。このへんの体験が「ゲンセンカン主人」「やなぎや主人」に生かされてるような気もするので、無駄ではないと思いますが。


このスレは紹介した時点で、「3年間細々続いている」とのことだったのですが、今確認すると

973 :列島縦断名無しさん :2007/01/10(水) 19:55:37 ID:uIUVsohY0
>>972 
この奇妙な>>1が、それからどこへ行ったかと言うと 

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     |        |( ^ω^)つ  < 実はまだこのスレにいるのです。 
     |        |/ ⊃  ノ |   | 
        ̄ ̄ ̄ ̄' ̄ ̄ ̄ ̄    |   

なにこの李さん一家。

と言うことで、私も旅に出ます。探さないでください。