KJ-monasouken’s diary

昔「モナー総研」と言うスレ紹介ブログやってた人のブログ。いまはTwitterの活動がメイン。

下には下が・・・

もう、ネット上では既に物笑いのタネレベルの話になってるんだけど、マスコミ上ではまだ引っ張ってるらしいので。

ま、前回の記事の続きのようなものですが。


柳沢厚労相:子ども2人以上「健全」発言、波紋に拍車

 厚労相は「若い人たちは結婚したい、子どもを2人以上持ちたいという極めて健全な状況にいる」と指摘。国立社会保障・人口問題研究所の05年の調査で「いずれ結婚する」と回答した未婚男女の希望する子どもの数が平均値で2人を超えたことを踏まえた発言だった。

 これに対し、野党側は「女性蔑視(べっし)が頭の中に染み付いているようだ。看過できない」(民主党鳩山由紀夫幹事長)▽「かつての『産めよ増やせよ』とお国のために子どもを産んだ考えと同じようだ」(国民新党亀井久興幹事長)−−などと反発、厚労相の辞任を求め安倍晋三首相の任命責任を追及していく考えだ。

 一方、「産む機械」発言では厳しい声が上がった政府・与党だが、今回は静観している。自民党片山虎之助参院幹事長は記者会見で「少子化阻止は大きな国政上の課題。2人以上が望ましいとなるんじゃないか」と理解を示し、同席した矢野哲朗国対委員長が「(発言は)ごく自然ですよね」と差し向けると「自然だと思う」と同調した。

 首相は同日夕、首相官邸厚労相と協議後、記者団に「わが家も残念ながら子どもがいないが、いちいち言葉尻をとらえるより政策の中身をお互いに議論していくのが大切だ」と問題視しない考え。厚労相も記者団に「発言は不適切とかではなく、素直に聞いてもらえば分かる」と理解を求めた。【古本陽荘】

 ■柳沢伯夫厚生労働相の6日の記者会見での主なやり取りは次の通り。

(記者) 少子化対策は女性だけに求めるものなのか、考えはいかがか。

厚労相) 若い人たちの雇用形態が、例えば婚姻状況などに強い相関関係を持ち、雇用が安定すれば婚姻率も高まるような状況なので、まず若者に安定した雇用の場を与えていかなければいけない。また、女性あるいは一緒の所帯に住む世帯の家計が、子どもを持つことで厳しい条件になるので、それらを軽減する経済的支援も必要だろう。もう一つは、やはり家庭を営み、子どもを育てることには人生の喜びのようなものがあるという意識の面も若い人たちがとらえることが必要だろう。そういうことを政策として考えていかなければならない。他方、当人の若い人たちは結婚をしたい、それから子どもを2人以上持ちたいという極めて健全な状況にいるわけだから、本当にそういう若者の健全な、なんというか希望というものに我々がフィットした政策を出していくことが非常に大事だと思っている。

これ、どう考えても与党の言い分の方がまっとうですよね。


産む機械」云々の話の時は「少子化の責任を女性に押し付けるな」(と言うのも正直被害妄想気味の発言だと思いますが)とか言われてたけど、今回は、
「まず若者に安定した雇用の場を与えていかなければいけない。」「子どもを持つことで厳しい条件になるので、それらを軽減する経済的支援も必要だろう。」「そういう若者の健全な、なんというか希望というものに我々がフィットした政策を出していくことが非常に大事だと思っている。」
と言ってるわけだから、厚労相の発言としては極めて適切なものに思えてならないのですが。


まあ、実際に有効な政策が出てくるかどうかはこれから判断すべき問題で、野党の突っ込みは何か変。政策そのものへの言及もなんもないし。


そもそも、元々の問題発言だって前回引用したblogにあるとおり、そんなに引っ張るほどの話とは思えません。せいぜい、「デリケートな問題だから比喩にも気をつけたほうが」レベルの話では。「言いたいことは分かるが、お前の言い方が気に食わない」と言う指摘を産む発言ではあるが。



前回の発言で「産む役目の人が1人頭で頑張ってもらうしかない。」に対し、「あんたがそのための方策を考えるべきでないのか」との突っ込みがあったわけで(多分、これについても柳沢氏が言葉足らずだっただけに思えますが。単に、現状分析をしただけの部分を切り取られただけで、その場で特に誰も質問しなかったようなので、この時点で本当に責任を押し付ける意図があったかどうかはなんともいえない)。それを受けての「少子化対策は女性だけに求めるものなのか」との質問がなされているわけですけど、素直に読めば「(女性だけの問題でなく)子供を持つことについて経済的に色々難しい家計もあるので、政府はそれについてバックアップしていくべきと考えている。」と言う話で、何の問題もない。ごく常識的な発言である。また、「強制的に二人産め」と言っているわけでもなく、未婚男女の希望する子どもの数が平均値で2人を超えた調査結果を踏まえた上での発言である。


例えば、私の会社の経営に「わが社の『働く機械』としての社員の数は決まっているので一人頭の労働生産性を上げてもらう他ない」と言われれば私だってムッとするに違いない。しかし、「先日の発言は適切でなかった、経営としても社員の福利厚生を考えて働きやすい環境を作るようにする」と言われれば、「まあ、しょうがないな」といって納得するだろう。とりあえずは。


これを本気で問題視している人がいる、と言う状況のほうがヤバい気がする。「健全な肉体に健全な精神が宿る」っつうのもヤバイのかな。一般に良く使われるこの言葉の方が柳沢氏の発言よりも本質的には問題を含んでいるような気もするんだが・・・。この言葉はいかにも体育会系で実は私もそんなに好きじゃないけど。実際は「宿って欲しい」と言う意味の言葉だったらしいというのも聞いたことはあるけど、まあそれはさておき。


私も独身だから少子化促進の一翼を担ってるともいえますが、特にこの発言を受けて「私は不健全なのか」なんて怒ったりしませんけどねえ。(今回の発言の言及対象は「若い人」であって特に「女性」と限定はしてません)
そりゃ、子供産んできちんと育ててる人のほうが立派だし、誉められるべきですよ。大変な仕事なんだし。これが駄目なら、そもそも少子化対策するなって話?流石にそれはないだろうと思うんですが・・・


「女房に叱られた」なんてことを素直に発言できる人がそんなに女性蔑視な考え方を持ってるとも思えないんですがね。


野党やマスコミが延々と騒ぐことのほうがよほど国益を損なっている気がしてなりません。

前回の記事の最後で言ったとおり、どっちかと言うと自民に塩を送ってるような感じが・・・