KJ-monasouken’s diary

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サザエさんの「新キャラ」について

Yahooニュースに、サザエさんの新キャラについての記事があった。


サザエさん新キャラ「大工のジミー」人気の理由を元Pが解説
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130421-00000006-pseven-ent

 ジミーとは、大工の棟梁の弟子として一昨年よりサザエさんに登場した新キャラクターである。茶髪にヘッドフォン、大工らしからぬ襟付きベストという派手なファッションに身を包み、本名は金次郎なのに「ジミーと呼んでほしいッス」と言い出すチャラ男風のキャラ設定は、登場以来、古くからの『サザエさん』ファンの度肝を抜いた。


「古き良き日本が見たいのに」「『サザエさん』の世界観に合ってない」

でも、「サザエさんの世界観」って言うなら実をいうと原作にもこう言うキャラはいたと言えばいるんですよね。

原作は4コマ漫画なので、この左官屋もジェリーも単発キャラでその後一回も登場しませんけど。

記事を読む限り、ジミーの方は多少やんちゃなところはあっても「実は気のいい兄ちゃん」の枠に入っているのに対し、ジェリーは挨拶もしないしグループサウンズを聞きながら仕事したり、左官屋の親方もかなり甘やかしている様子。(ジミーの「ヘッドホン」に対し「グループサウンズのレコード」と言うのがまた時代を感じさせる)


上に挙げた原作は昭和42年〜昭和43年に描かれたもの。つまり、まだ高度経済成長が続いてた頃で当時の若者は就職にも困らず、今みたいに就職活動でいじめられることもなかったのではないか、という気がしてならない。


「古き良き日本」っていつの時代の話かね?


サザエさん」って今はアニメの方がメジャーだから人畜無害のほのぼの漫画、って印象を持たれがちだけど、原作は後期ではかなりシニカルな社会批評ネタが多かった気がする。公害ネタとか、家族の断絶ネタとか。

サザエさん』の元プロデューサーで作家の大橋義輝氏は人気の理由をこういう。

「大工のジミーは、見た目はチャラい若者だけれど、叱ってくれた棟梁や波平を尊敬する。ちゃんと叱れば若者は慕ってくれるんだ、という年配者たちにとって夢みたいなことを叶えてくれたから、評判がいいんじゃないでしょうか

そう、あくまで年配者の手に負える程度のやんちゃをする若者が可愛い、と言う話なんでしょうね。流石にプロデューサーを務めるような人は鋭いな、と感じたのでした。


まあ、これに限らず、アニメ版は原作の毒を抜いているので、それなりに愛嬌のあるキャラクターしか登場させられないのかなあ、と。4コマ漫画ならスパッと切って終わりですが、アニメだと毎週続けていかないといけない、という違いもあるのでしょう。


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