はれときどきぶた を読んだ。
今週末、若干風邪気味だったので、遠出はせずに久しぶりに図書館に行こうかと思って行ってきました。
上野の国際子ども図書館。
ちょっと、絵本でも読んで癒されようかなと思ってたのですが、ふと、一冊の本に目をひかれました。
「あ、これ読んだことある・・・」
- 作者: 矢玉四郎
- 出版社/メーカー: 岩崎書店
- 発売日: 1980/09/05
- メディア: 単行本
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空から豚が降ってくるシュールな話、と言うことは記憶にあったので、久々に読んで懐かしかったです。
ペラペラめくってると、あとがきを見てちょっとハッとしました。
その場でメモを取りたいくらいだったのですが、ちょっとそれも憚られたので他サイトからのリンクで。
賢者は先人に学ぶ!by1日1冊の読書
http://blog.livedoor.jp/uhajii/archives/9629309.html
電球を発明した人だって、
飛行機を始めて飛ばした人だって、
最初はみんな
「バカなことを言って」と言って笑われた。
多数決は便利な方法だけど、
多くの人が間違っていて、
自分だけが正しい事も、
よくある事だ。
自分の感じた事、考えた事、
そしてバカな事を、
これらをちゃんと言えるようにならなければならない。
人に怒られても良い。
今のうちから、いろいろな事を考える事の出来る頭を作っておこう!
きみも明日から「あしたの日記」を書いてみよう!
ジョブズが「ハングリーであれ、バカであれ」と言う前に、ちゃんとこういうメッセージを発していた人はいたのだ、と言うこと。(多分、他にもたくさんの人々が同様の発言はしてるんだろう)「あしたの日記」を書いてみようと言うのは、未来志向で素晴らしいメッセージだ。自己啓発本の「夢に日付を」と言うのはまさに「あしたの日記」ではないか。
いろいろ検索してると、この本の作者である矢玉四郎氏がホームページを開設していることに気がついた。もうそれなりの年にはなられているとは思うのだが、なかなか刺激的な発言を続けておられるようだ。
http://homepage3.nifty.com/harebuta/monooki.htm
●はれぶたの心
私は二〇歳代にはマンガを描いていたが、三〇歳くらいから、絵本や童話を書きはじめた。マンガならただ子供を面白がらせればいいのだが、児童書となって学校の図書館に置かれたりするとなると、いろいろ制約もある。
それでも「はれときどきぶた」は、もし自分が子供だったら、こういうものを読みたいなと思って書いた。出版社で反対もあったようだが、店頭に並んだとたんに売れた。自分では、ナンセンスだから十人中二人くらいしかわかってもらえないだろうと思っていたが、子供は全員がわかってくれたので、こっちのほうがびっくりした。私自身も子供の心がわかっていなかったのかもしれない。
子供の反応はすざましいもので、本をきらっていた子供もよろこんで読んだので、学校の先生も、日記がテーマということもあって、授業にとりいれた。
けれども、どうして子供が飛びついたのか、内容を検討して、学問的に十分に研究されてはいない。ナンセンスや、ユーモアや、笑いなどは研究しにくい。それまで培われてきた真面目な教育者像と、マンガを代表とするユーモアなどの接点が教育界にはなかったのだから、仕方がないのだが。これからは、これをきちんと評価して重要視しなければ、子供の心も理解できないし、外国にもおくれをとることになる。外交交渉などでも、ユーモアのセンスはますます必要な武器となってくる。教育界でも本腰をいれてかかるときだ。 日本人にユーモアのセンスがないというのは、うそだ。民話や民謡を見てもわかる。落語、漫才、狂言など、上質のセンスをもっている。江戸幕府の上層部、明治政府や、軍隊などでユーモアを禁じられて、真面目にやれといわれてきたせいで、庶民の心にゆとりがなくなっている。教育を考えなおすのには、江戸の庶民文化にまで戻ってみなければ、付け焼き刃の改革しかできないだろう。
一番強烈な印象を受けたのはこの本でしたが、子供図書館には色々な本があって良かったです。
連れと一緒に「ウォーリーを探せ」のウォーリーを必死になって探してたら、見知らぬ女の子が探すのを手伝ってくれました。
お金をかけなくてもゆったりできて、満ち足りた気分になれる。図書館って素敵ですね。