KJ-monasouken’s diary

昔「モナー総研」と言うスレ紹介ブログやってた人のブログ。いまはTwitterの活動がメイン。

株にまつわる怖い怖い話 第2話(株式)


器に合わない大金は人を不幸にする、という話。


読者様からのタレコミネタだったんですよね・・・・


株にまつわる怖い怖い話 第2話(株式)

5 名前:山師さん[sage] 投稿日:04/07/06 02:37 id:x04PddvD
何年前の話か忘れたが、知り合いのMが株をやりたいと言ってきて
アドバイスしてやったのが事の始まりだった。Mは地元の工場で
コツコツと働いてきたが、ためた金で相場をやるのが夢だったらしい。
会社の早期退職に応募して仕事を辞めたのが53歳のとき。
俺は一応止めたのだが、Mは大手証券会社で口座を開き、信用
まで申し込んでしまった(開いた時は在職だったのですぐに開けた)。
当初資金3000万と退職金の一部の500万でスタート。
後で信用を開いたことを聞いた俺は、最初の1年間は維持率が
決して100%を切らないようにと念を押していたのだが・・・。


6 名前:山師さん[sage] 投稿日:04/07/06 02:47 id:x04PddvD
待てよ、俺がアドバイスした会社だから大手じゃなかったか。
まあいいや、で、口座開いてから3ヶ月ぐらいたったある日、
お茶でも飲まないかということでサテンで談笑したのだが、
状況を聞くとトントンだという。何を買っているの、と聞くと
トヨタソニー新日鉄など日本を代表する優良企業ばかり。
まあ最初は皆そんなもんだろうと思いながら話をしていた。
「そのうち上手くなれば利益も上がってくるだろう。取りあえず
林輝太郎でも読んでみたら」
で、その日はそれで別れたのだが、今度は半年くらい
音沙汰がなく、俺も気になりかけたころにMから「久しぶりに
話でもしないか」と電話がかかってきたんです。
で、会って話を聞いてみると、「いやぁ、株って簡単だよな。
ここ半年でかなり行ったぜ」と言う。セルシオの新車を買った
というのでさすがに俺も興味が湧いてきて、一体なんの
銘柄でそんなに儲けたんだと聞いてみた。


8 名前:山師さん[sage] 投稿日:04/07/06 03:00 id:x04PddvD
そしたら返ってきた答えが、こともあろうに兼松日産農林
(おいおい泰山かよ)
あんまり覚えていないが、その頃が4000円を超えてきた
ころだったと思う(面倒なんで各自でチャートみてください)。
よくよく話を聞くと、3000円を越えてきた頃に初めて買って、
見る見る上がるものだからどんどん現物買い増して信用で玉
回してたみたい。
その後最終的には株価5000円超えたんだったかな。
また1ヶ月ぐらいして、4500円超えてきたときに、
俺もさすがに心配になってきて、
「そろそろヤバイよ。もう十分儲けたんだから手を引いた
方が賢明だよ」とアドバイスしてやったのだが、
「まだ行けると思うけどなあ。4000円の玉がしこたま
あるから平気平気」って言うから、投資は自己責任だし
俺もそれ以上強く言うのもかえってアレかと思って
維持率だけはマジで気をつけた方がいいぞというのが
精一杯。


10 名前:山師さん[sage] 投稿日:04/07/06 03:11 id:x04PddvD
で、5000円超えたあたりで、さすがに今度は証券マンの方から
電話かかってきて(まあちょこちょこ掛かってはきてたみたい)、
「Mさん、そろそろヤバイっすよ」とかなんとか
言ってきた。俺の記憶だと当時のM氏の現物がトヨタとかその辺が
2割ぐらいで、後の8割が平均単価4,800円ぐらいの玉が1万5千株、
信用の玉が2万株ぐらいだったと聞いた。
で、証券マンがうるさいもんだからMがブチ切れしたらしく、
「維持率あればいいんだろうるせーな」とか言って、老後の蓄えの
定期預金解約して1000万ブチ込んだんですよ。


12 名前:山師さん[sage] 投稿日:04/07/06 03:20 id:x04PddvD
それから数日してプチ暴落があって、さすがにビビって
いったん現物だけ残して信用分はブン投げたんらしいん
だけど、こともあろうにちょっと戻したところで信用ほぼ全力。
そこからはもうご存知のように一直線で急降下。暑い夏の日
だったそうです。(「俺」は熱い中外回りでひいひい言ってた、
一方これを書いてる俺の方は大学の夏休みでアイス食いながら
ふらふら遊んでたw) 2階建てのMAXだったから悲惨そのもの。
案の定「追証貸してくれ」のラブコール。俺だって1年や2年の
株暦じゃないから、安易に追証なんて貸せない。「現物も全部
ブン投げても払えないのか?とにかく親族とか当たってみろよ」としか
言えなかった。後で分かった話だが、気のいい奴があまりのMの
状況を見かねて500だけ都合してやったが、結果的には
とりっぱぐれた(後で遺族が相続放棄した)。



13 名前:山師さん[sage] 投稿日:04/07/06 03:23 id:wcmK5xF/
>>12
>とりっぱぐれた(後で遺族が相続放棄した)。

(((( ;゜Д゜)))遺族…


15 名前:山師さん[sage] 投稿日:04/07/06 03:28 id:x04PddvD
後はもう想像してください。ラブコールから1ヶ月か1ヵ月半くらい
してからの話だが、突然家から蒸発したらしく、家族が警察に捜索
願いを出してた。警察の方も事情が事情だけに、懸命に捜索して
くれたらしいんですけど……。うちは関西だったんですが、
2週間後に山梨県警から府警の方に連絡が入ったらしいです・・・。
確認しにいった親族がいうには、鬼のような形相でこっちを
睨み付けるように死んでたらしい・・。方法は実は俺も聞いてないが、
首吊りではなかったらしく、悲惨な死に方だったと聞いた。
当然夏の熱い盛りで、2週間もほったらかしにされた死体は
見るに耐えなかったと・・・。


16 名前:山師さん[sage] 投稿日:04/07/06 03:33 id:x04PddvD
俺も書いてて怖くなってきたんでもう勘弁してください。
便所にも行けない・・このまま寝ます。
もっと怖い体験した人も書いてください。
まあこんなの氷山の一角なんでしょうけど・・・。
遺族も一時期かなり取り乱したようで訴える、とか
騒いでたけど弁護士にたしなめられてそれっきりみたい。
忘れられない。親族の人が「あの死に顔だけは忘れられない。
鬼のような形相というのはこういう顔を言うのですね」と
仰っていたのが。俺の記憶にあるのは葬式の帰り道のあぜ道で
鳴く蝉の声と照り付ける太陽(全身黒なので暑かった)、
はかない陽炎と元気に駆け回る近所の子どもたち。


44 名前:28[sage] 投稿日:04/07/07 15:40 id:DyN1u6zD
俺の親父は証券会社づとめで、20年ぐらい前は田舎町の支店で営業をやってた
そんときに親の遺産数百万円を将来の蓄えに株式投資したいって窓口に相談に
きた人がいたんだ。

その人(以降はAさんね)はトラック運転手でまじめな人だったらしい
親父も同年代っていうこともあって個人的に仲良くなって、手数料稼ぎもせずに
儲かるように運用させてたらしい(これは俺の推測)

そこから1年ぐらいはかなりの幸運もあって、相当稼いだらしい
会社も辞めて、家も車も買って、自腹きって親戚集めてマイクロバスで
グルメツアーとか振舞ってたよ
グルメツアーには小学生の俺も参加してた、お菓子とかジュースとか
買ってくれて、やさしい人だなあと思った記憶がある、顔とかは忘れたな

ここらがAさんの最盛期だったみたいね


45 名前:28[sage] 投稿日:04/07/07 15:50 id:DyN1u6zD
それからしばらくしてから、うちの親父とは縁がきれたみたい
親父が家でAさんの話しなくなったから、そうなんだと思う
次にAさんの名前を聞いたのはグルメツアーのあと1年ぐらいたってから

親父が喪服で帰ってきて「Aさんの葬式に行った」てお袋に話してた
そんときに親父が「儲かりすぎたから人が変わった」って言ってたのを
強烈に覚えている

Aさんは車に排気ガス引き込んで自殺したらしい
Aさんの奥さんはもうだいぶ前に病気でなくなってたんだけど、
俺よりちょっと年下の小学3年生ぐらいの男の子がいたと思う、
一緒に心中したのかどうかは知らない


46 名前:28[sage] 投稿日:04/07/07 16:04 id:DyN1u6zD
転落の経緯は詳しくは分からん、断片的な親父の話をまとめると下記

儲けがどんどん膨らむにつれて、Aさんは自分の相場観に神がかり的なものを感じ
ていったらしい。
リスクの高い取引をやりたがるAさんと、やめさせようとする親父の間は次第に
気まづくなって縁が切れたみたいだ
親父の証券会社の口座をほぼ手終ってから、複数の証券会社で取引を始めたらしい
その後はお決まりの転落、最後は億の単位で借金があったみたいだ

そんとき俺は知ってる人が自殺したってのが怖くて怖くてしょうがなかった
今になっても信用取引は怖くてできない

ずっとマーケットに勝ち続ける個人投資家なんていないんだよね
ラッキーで儲かっても恐怖心だけは忘れないようにしてる


47 名前:山師さん[sage] 投稿日:04/07/07 17:51 id:jdCSfEfw
株で失敗するやつって儲かると有頂天、損すると自暴自棄になるのが多いんだな。
感情のコントロールができないやつ。株板の儲かってるコテを見ると、儲かっても
損してもかなり冷静なのが多いよね、口では大騒ぎしても。


1 名前:山師さん 投稿日:04/07/14 20:57 ID:9poguzSX
自殺、破産、心中、バブル、幽霊etc

前スレ
http://live13.2ch.net/test/read.cgi/stock/1089048102/


24 名前:山師さん 投稿日:04/07/14 22:47 ID:1r3TCBiC
怖い話。
バブルの崩壊から2〜3年後の話。
俺は某大手証券で取引してて担当が大学出た2年目の男性。
例外に漏れずかなりきついノルマを課せられているみたいだったが株暦の長い俺には
嵌め込み回転営業など通用しないと分かってたのか、一緒に飲みに行ってたりして善意が
芽生えたのか分からないが、臭い話を持ってくることはなかった。かなりの信頼関係が成立
していたと思う。
それで彼とはしばらく連絡を取っていなかった訳だが・・・・。
深夜3時ごろ電話が鳴り響いた。
「あ、どうも、○○証券の××です。どーもどーも」みたいな感じで普通に会話を始める。
まるでお昼休みに電話をかけてきたみたいに・・・・。夜中の三時だぞ!
俺はあっけに取られて怒鳴る事も忘れしばらく話を聞いていた。
最終的には営業話になったわけだが、丁重にお断りしてその場を凌いだ。
腹が立つというより怖かった。


その後自動的に担当が替わったわけだが、この話を新しい担当にしてみた。
やはり彼は精神がおかしくなってしまっていたらしい・・・。
精神がおかしくなってもセールストークが骨の髄に染み付いて自然と出てくるこの業界に恐怖したよ。
支店長がカステラ持って詫びに来たっけか。



32 名前:山師さん[sage] 投稿日:04/07/14 23:31 ID:+s+UbP+J
怖くないかもしれんが株にまつわる話。
数年前に亡くなった親戚のじいさん、ど田舎の貧しい農家出身から
苦労に苦労を重ねて大学出て地元の銀行(といっても結構でかい)
の重役やってたすごい人。
現役の時、株とか複雑な取引とかに詳しくて、情報も色々入ってくるみたいで
バブル期に相当儲かったそうな。んでタイミング良く退職して株とかもてじまって
大金持ちになったとさ。でも問題なのはここから。
その人、儲けたお金で田んぼと畑を買い捲って、家もお城みたいなすごいの
建ててほとんど使ってしまった。貧しい農家で育ったったもんだから、
小さい頃からずっと広い田畑と家に憧れていたそうな。
でも今の時代、米作りなんて誰もやらないわけで。娘夫婦と孫は都会行ったし
残った奥さんはボロアパート借りて一人暮らし。
車もろくに走らないど田舎に大豪邸と広大な農地が今も放置されてます


39 名前:山師さん[sage] 投稿日:04/07/15 01:01 ID:1TOZRKvQ
株ではパッとしなかった友人が、ある日宝くじで2億ほど当てた。
漏れは「電力株でも買って、地道に増やせば?」などと言ってたんだが。


3000万を同居していた両親にあげて、当時の仕事を辞めて5000万で飲食店をやることに。
びっくりしたのが奥さんで、「養育費をもらって離婚したい」と言い出してきたらしい。
今まで、嫁姑関係やらなんかで上手くはいってなかったこともあるのだろう。


仕方がないので、5000万のマンションを買ってやって、いくらか現金をあげてカタをつけたらしい。
この時点で、女房と子供を失い、両親と三人暮らし。


当然、素人同然の彼に飲食店経営なんて上手くやっていけず、2年ちょっとでリタイヤ。
もちろん、結構赤字を補填していたようだ。
その間にも、海外旅行やら車やら散々豪遊してたんで、手持ちも少なくなったことだろう。


両親も働きものだったのだが、息子からもらった大金のお陰で、すっかり仕事もたたんで隠居生活。
金がなくなった息子は、一度あげたお金を一部返せ!と大揉めで家を出る事に。


5年くらい経った今では、コンビニの深夜店員やりながら、家賃7万のコーポ暮らし。
一体、いくら残ってるのかも聞けない。


別れた奥さんからは、子供がいるせいで仕事が見つからず、生活出来ないと未だに連絡があるらしい。
彼女も彼女で、贅沢な暮らしをしてたんだろうな。
マンションを処分しろと勧めてるらしいが、その金を少しまわしてもらおうと考えてるようだ。

彼はまだ35歳。


41 名前:山師さん[sage] 投稿日:04/07/15 01:14 id:CTzk7ULu
>>39
電力株買うべきだったよね 配当だけで4・500万あるだろうに
それで仕事してたら最強 上司だって腹の中で見下せるのにね


44 名前:山師さん[sage] 投稿日:04/07/15 01:20 id:cW2Cyb1T
>>39
株でもぱっとしなかったけど、頭はもっとパッとしない人だったんだろうなぁ・・・・
電力株買いの配当生活&リーマン生活が一番正解だっただろうに・・・

舞い上がって一気にひと山当てよう、と言う時が一番怖いらしい。恐怖感がなくなったらかなりヤバい。

ジョジョの奇妙な冒険のツェペリ氏の名言で〆。

ノミっているよなあ・・・・・・・ ちっぽけな虫けらのノミじゃよ!
あの虫は我我巨大で頭のいい人間にところかまわず攻撃を仕掛けて 戦いを挑んでくるなあ!
巨大な敵に立ち向かうノミ・・・・・・・これは『勇気』と呼べるだろうかねェ


「勇気」とは「怖さ」を知ることッ!「恐怖」を我が物とすることじゃあッ!


人間讃歌は「勇気」の讃歌ッ!!人間のすばらしさは「勇気」のすばらしさ!!