【 劇画・オバQ 】(懐かし漫画)
せっかくだからこのスレも再掲。
これ、紹介したしばらくあとでトリビアかなんかで紹介されてアクセスが増えてたような記憶がある。
[04/08/08-00:35]
【 劇画・オバQ 】(懐かし漫画)
http://s03.2log.net/home/mri/archives/blog11.html
前振り
この作品については、ちょっと前に話題になってたので知ってる方も多いとは思いますが。
参考サイト
劇画・オバQ
http://www1.odn.ne.jp/cjt24200/yamada/text/q/http://www5e.biglobe.ne.jp/~hiro-har/kuro/nikki5.htm
昔、噂になった「のび太植物人間」に匹敵するくらい切ない話なんですね。
誰かのパロディのようにも見えますが、これを描いたのは藤子先生本人なわけです。
で、スレ紹介部分。
1 名前:Q太郎 投稿日:04/02/20 04:49 ID:Zibq0s3G
大人になるって淋しいね…
ゴジラいい奴だ。正ちゃん、さようなら。
MyFirstBIG「劇画オバQ…藤子・F・不二雄短編集」発売
6 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:04/02/20 13:05 ID:m+XLsupL
なんかね、
「ちょっとおたずねしますが、この辺に大原正太さんのお宅は…」って聞いたり、
奥さんを気遣ってごちそうさまとか、Qちゃんもそういう所あるんだな〜って
しみじみするよ。
さようならドラえもんもだけど目が「ハ」になってるところ見ると
なんか涙が出てきそうな気分。
「風の便りに…」のコマ、「家内だ」と紹介するコマとか、
「遅いねえ正ちゃん」と心配するコマとか・・・すごい淋しい気分になるね。
藤子スレとかでたまに話題になるけどこの話題だけで1000行くかな?
7 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:04/02/20 18:07 ID:hSekBkwE
ハカセの新事業、なんとなく失敗しそうだな。
正太を騙すつもりはないけどあのままいったら本当に自分が責任を抱え込んで
しまいそう。
正太も子供が生まれる喜びで事業のことは眼中になくなってしまうし
もうQちゃんの居場所もないわけだ。
17 名前:愛蔵版名無しさん[sage] 投稿日:04/02/21 10:47 ID:???
アニメで「大人になんかならないよ〜」って主題歌があったよな・・・
22 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:04/02/21 21:19 id:FVa7g2fA
でも正ちゃんに悪気はないんだろうね。
大人になればそれなりに妥協しなくちゃならないし。
Qちゃんも当時の思い出と共にあの頃と変わらないみんなを期待してた
けど現実は厳しいことを知ったんじゃない。Qちゃんもオバケ世界でいやなことがあった&退屈な気分から
一度人間界にいってみようと決心したんだと思う。
76 名前:愛蔵版名無しさん[sage] 投稿日:04/02/28 23:33 ID:???
誰も悪くないし、
ハカセ以外、当たり前の幸せの中にいるのさ
117 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:04/03/07 13:49 ID:qzn8NUCH
劇画オバQは別冊コロコロかなんかの『オバQ特集』みたいな奴で
小学校のときに初めて読んだ。
あのときは、変につまらない漫画だと思ったけど、
いま成長した正太のあたりの歳になって改めてコンビニで立ち読みしたけど、
すごく寂しい気持ちになった。
小学校のときに、4年間ぐらい、ものすごく仲の良かった中東系の友達がいて、
そいつは結局、外国に帰ってしまったてそれっきりだったんだけど、
そいつが、まったく成長しないで、当時の姿のままで今おれの前に
出現したらどうなんだろうなぁ…って。
118 名前:愛蔵版名無しさん[sage] 投稿日:04/03/07 20:56 ID:???
>>117
そう例えられると、激しく同意だ・・・。
俺的には学生時代にプロを目指してバンドやってて、
オレは卒業と同時に就職して足を洗い、趣味としてだけ楽器いじってるけど
メンバーの1人は未だにプロを目指して当時と同じような生活をしている。で、そいつがデビューの足掛かりがついたから一緒にどうだよ!?
なんて現れたら・・・・・。
やっちゃうかも(w
169 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:04/07/15 17:25 id:no7LQ/9/
Fセンセは「小鹿物語」のオマージュでこの漫画を描いたみたいだけど、
小鹿物語の場合は希望の持てる「僕はもう一年子じゃない、大人になるんだ」
というラストで終わってるのに対して、
劇画オバの場合は正太がもう子供じゃない事を感じたQちゃんががっかりして
去って行くという、かなり寂しいラストになってるのがね・・・
32 名前:愛蔵版名無しさん[sage] 投稿日:04/02/23 04:38 ID:???
「え!? そういうあんたは?」
「なつかしいな、おい!!」「風の便りにうわさはきいてたんだ。結婚して独立したってね・・・」
「家内だ。聞いたことあるだろ、藤本弘くん!」
「まあっ、あなたが!? 主人の子どものころの話には、かならずあなたがでてくるんですよ」「へえー、伯父さん亡くなったの!」
「牙沢はアメリカへ?」
「武藤くんは早稲田を出てオランダへ!?」「おそいねえ」
「残業だよ!もうヘトヘト!」
「ことわりゃいいんだ!」
「サラリーマンは会社という機械に組み込まれた歯車なんだよ、勝手に脱けたりできるもんか!」「覚えていないかな!? ほら二人でマンガを描いたろ」
「そうだっ UTOPIAを描いたっけ!」
「いろんなユメを持ってたっけな・・・それが大人になるにつれてひとつ、またひとつ消えて・・・」
「そこだっ!! なぜ消さなきゃいけないんだよ!大人になったからって・・・ぼくはいやだ!!」
「藤本!! ぼくはひきょうだった! きみの計画に参加させてくれ!!」
「ほんとかい!?」
「おれたちゃ永遠の子どもだ! なろう!なろう!明日はひのきになろう!!」
33 名前:愛蔵版名無しさん[sage] 投稿日:04/02/23 04:39 ID:???
「おはよう!奥さんに話した?夕べの決心!」
「そ、そうか、そういえばそんな約束したっけ!!」「話がある!」
「わたしも!」「ほんと!?」
「夕べお話しようと待ってたのよ、そしたらあんなに酔っぱらって!」
「聞いたか!藤本!ぼくに子どもが、できるんだ!! いってきまアす!!」
「そうか・・・安孫子に子どもがね・・・と、いうことは・・・
安孫子はもう子どもじゃないってことだな・・・な・・・」
35 名前:愛蔵版名無しさん[] 投稿日:04/02/24 02:03 ID:3Z7C9YIC
>>32-33
劇画・まんが道ですか?!
38 名前:愛蔵版名無しさん[0] 投稿日:04/02/24 09:06 ID:???
>>32-33でも安孫子氏は会社を辞めて友情をとったよね。
現実は小説よりも奇なりというか、数少ない現実のほうが美しい世界と言うか・・・
締めコメント。
「まんが道」を読んだ方ならご存知かと思いますが、両藤子先生のうち、藤本(F)先生は3日で会社を辞めて漫画に専念してるんですが、安孫子(A)先生の方は新聞社に勤めて、そのままサラリーマンを続けてもいいような雰囲気だったらしいです。結局、F先生の説得により上京し藤子不二雄として活動することになったそうですが・・・
「楽しかった少年期」の喪失がテーマになってる漫画を、子供時代の夢をそのまま実現した数少ない幸福な人が描いたというのが何とも。
「ドラえもん」でも、「ドラえもんが来たことによりのび太の結婚相手が変わった」ということがクローズアップされがちですが、実はそれだけじゃなくて、ドラえもんが来る前の未来ではのび太は自分で会社を始めることになってます(まあ、その後丸焼けになって借金をつくるわけですが)。
ドラえもんが来た後の未来では、のび太が漫画家とかインチキくさい起業家とかではなく、何となく普通の勤め人っぽい生活をしているところからして、F先生としては「当たり前の幸せ」を否定しているわけではなく、むしろ子供の頃の夢を持続して生きることがいかに大変かを認識していたのかなあ、と言う気がします。
それだけに、F先生ほど成功しているとも思えない人が安易に独立とか起業とかを煽っているのを見たりすると、ちょっと冷めた気分になることもないではない。
とはいうものの、「大企業のサラリーマン」が「勤め上げれば一生が保証」されてる存在でもなくなったような気もするので、そういう意味ではこの作品が描かれた時代とはまた違ってきていると思います。ハカセみたいな人も世の中には必要ですよね。
それにしても、正ちゃんじゃないけど、やっぱり家庭持つとみんな変わっちゃいますね。