渡邉恒雄回顧録
- 作者: 渡邉恒雄,御厨 貴,伊藤 隆,飯尾 潤
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2007/01/01
- メディア: 文庫
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少し前、日経新聞の「私の履歴書」でナベツネ氏が自ら文章を書いていたのですが、うちの会社の人の間で「アレは本当ならかなり凄い」「文章が上手い」と評判になっていました。確かに、なかなかの名文だったので、ナベツネ氏の一代記に興味を持ってこの本を買った次第です。
全体的に見て、プロ野球を語るときの独善ぶりは影を潜め、政治、外交を語るときには非常に論理的で的を射た指摘が多いように感じました。
政治記者としては相当の実力者だったようで、数々の有力者から生々しい情報を得るのみならず、自らも積極的に政治に関与している様が伺えます。
これなら、読売新聞社内の社内政治などは児戯に等しいものだったのではないか、と言う気すらする。
「朝日新聞の社説は人を惑わす」とかなり手厳しい。もちろん読売の象徴みたいな渡邉氏の発言を鵜呑みにするわけにもいかないが・・・