KJ-monasouken’s diary

昔「モナー総研」と言うスレ紹介ブログやってた人のブログ。いまはTwitterの活動がメイン。

話のネタとしてはともかく・・・・?


この記事がhotentryになってたので読んでみた。


タケルンバ卿日記:悪いのは誰? - ある無人島漂流の物語

ある方が今年の4月からお勤めをはじめる。で、その研修のときにグループディスカッションがあり、こんな話が出たそうだ。

ある夫婦、その妻に思いを寄せる男性、この3人とは何の関係もない男性、おじいさん。この5人が乗っていた船が難破し、無人島に流された。

その過程で、夫婦の夫は行方不明となり、島に流れ着いたのは4人だった。この時点で夫の安否はわからない。

夫の安否を確かめるには、船を出して捜索するしかないが、妻には船をつくる能力や、直す力はない。船をつくり、直すことができるのは、夫婦とは縁もゆかりもない男性ただひとりだった。

妻はその男性に頼んだ。「船を直してください。夫を探したいのです」と。

男性は直すと言った。だが、条件をつけた。その条件とは妻と一夜限りの関係を持つこと。

妻は悩み、おじいさんに相談した。おじいさんは「気持ちのままに行動しなさい」と。

妻は結局、その男性と関係を持った。男性は約束を守り、船を直した。

そして船が直り、これからまさに夫を探すというときに、夫が無人島に自力でたどり着いた。

妻は夫に、捜索するため、船を直すために男性と関係を持ってしまったことを告白した。

夫はそんな妻を許さなかった。不貞であると。

夫婦は破局した。

ひとりになった妻の様子を見て、思いを寄せていた男が言った。「あなたが好きです」。

ここで整理。登場人物はこの5人。



妻に思いを寄せていた男
船を直した男
おじいさん
この5人の中で、最も悪いと思う人は誰ですか? 許せない順番をつけるとしたら? はい、みんなで考えてみましょうね。シンキングターイム!


ちなみに、そのグループディスカッションでは、女性陣は関係を迫った男が許せないと。関係を持つことを条件に、船を直すだなんてヒドイ! となったそうで、それに対して男性陣が「約束を守ったんだから、いいじゃないか」「妻も同意の上だろ」ということで、その男性陣は悪くないということで、数の力をもって押し切られたようです。女性の感情論を、ムリヤリ数の力と、論理で押し切ったようですな。


で、ちなみに俺はどう考えるかと言うと、まったく違いましたね。真っ先に思ったのはこうです。


断然、おじいさんが悪い!
じじいが悪いです(キッパリ)。理由はこう。

<後略>

一応、リンク先では「リスクを取らず傍観者的態度をとった爺さんが悪い」と言う理論を展開してるのだが、それはさておき自分がこれ見て真っ先に思ったのは、「これ、昔からある心理テストの焼き直しじゃないの?」ってことです。


他のブログでも言及されてるのかも知らんけど、とりあえず「心理テスト」「船」でぐぐったら一発で見つかった。


バーテンダーになるには?:心理テストでコミュニケーション
http://bartender.blog35.fc2.com/blog-entry-111.html

  心理テスト


  「エム」(男)と「エル」(女)という1組のカップルがいます。
  そのカップルはある理由で河を挟んだ両岸に離れ離れになってしまいました。
  その河はどう頑張っても渡れません。二人は会いたくてもどうしようもありませんでした。


 そこで「ビィ」(男)が「エル」に船を貸してあげると言ってきました。
 その船があれば簡単に河を渡れます。しかし、レンタル料が100万円なのです。
 そんな大金はもちろん無いので諦めました。


 次に「エス」(男)が「エル」に船を貸してあげると言ってきました。
 その船があれば簡単に河を渡れます。
 しかし、条件があります。1晩「エス」と過ごせば良いということでした。
 「エル」は悩みましたがこれ以外に方法が無かったのでこの条件を受け入れる事にしました。


 そして、恋人の「エム」のところに船で行く事ができ、再会しました。
 ところが「エム」がどこからか「エル」が船を借りた理由を知ってしまいました。
 「エム」は怒りました。事情はわかっていますが許す事ができません。二人の関係はギクシャクしました。


 そこで、初めから終わりまでのすべてを見ていた「エイチ」という男が「エル」の前に表れ上手く言いくるめて連れ去って行きました。終わり。


 ここで質問です。みなさんからは疑問や質問があるかと思いますが条件はこれだけです。
 これだけの中から考えて下さい。


 登場人物(全部で5人)の中からあなたが許せないという順に名前を挙げていって下さい。


これによって、回答者の恋愛観が分かるというのだが、その結果はリンク先を読んでいただくとして・・・


この記事については、二つの意味で「なんだかなあ」と思った。


1.件の会社では、男女間の対立構造に何でなったのだろう。


一応、ブクマコメントにもある通り、私の回答は「誰も悪くない、あえて言えば船を直した男が悪い」となる。

もう少し詳しく言うと、「船が難破したという異常な状況下における出来事であり、誰かを責めるのは酷。原則的には「運が悪かった」。ただし、船を直した男は人の命と引き換えに不当な報酬を迫っているわけで、やはり誰かが悪いとするならこの男しかない」ということです。


むしろ、このコメントでも「船を直した男」に甘いような気すらしてるが、件の会社で擁護の論陣を張る人間(男性陣)が数の力で押し切れるほどいたことにちょっと驚きです。


元ネタの「橋の話」と比較しても「夫が消息不明」と緊急性が高まってるし、「夫を捜すため」という大義名分もあるのにねえ。妻を責める理由はよくわからないのです。


どっちかっつうと、夫の方が狭量のような気がするが、気持はわからないでもない。


おじいさんは、ほとんど部外者でどうでもいい。


最後に出てくる男もほとんど部外者でどうでもいい。好き嫌いでいうなら嫌なやつだと思うが、悪いということもない。


自分男だけどそういうイメージですよ?


2.そもそも、グループディスカッションのテーマとして不適切では?


これはブクマコメントでも多数見られた意見。


上記のとおり、この話は恋愛観・倫理観に関する心理テストでも使われる設問なわけで、公の場である会社で議論させるテーマとしては不適切では。


宗教・性癖・信条・倫理観など、会社が個人の内面に関わる問題に触れるのは基本的にタブーでしょう。よほど反社会的な人間性を持ってることが明らかとかならともかく。


グループディスカッションだから、特に正解があるわけでなく、いかに論理的な回答を作って周りを納得させるか、がポイントなんだろうけど、そもそもこういう倫理観に触れるテーマはねえ・・・


本音としたら上に書いたとおり、「船を直した男」が悪いと思うが、こういうことを質問されたら、「誰も悪くないじゃん。あえて言えば運が悪い、もしくは難破するような船を作った船会社が悪い」と逃げて、鬱陶しい男女間のギトギトした議論には踏み込みたくない、と言う気持ちになる。


でも、参加者によっては「この船を直した男は悪いよね。」であっさり終わりそうな気もすんだが・・・そうでもないのかなあ。こういうモラルに反する行為をした人間は普通、擁護しずらいような気がするんだけど・・・


ところで、件の心理テストでは「好きな順(=嫌いじゃない順)」にその人が大事にしてる価値観がわかるとのことであるが、昔見た本とかだと、むしろ「嫌い」とした方に強い衝動が現れると言う話だったような気もするし、いったいどっちが正しいのか?


まあ、その程度の話で、バーの雑談ネタにしとくのが適当な話ですよね。あとは、リンク先がhotentryになってることからしてブログのネタにも適切なんでしょう。


しかし、注目URLに出てくるのは後になってだからつまらんなあ。もう終息しかかってる話題のようですね、これ。