KJ-monasouken’s diary

昔「モナー総研」と言うスレ紹介ブログやってた人のブログ。いまはTwitterの活動がメイン。

Tokyo 2020 について

いま、新型コロナについての気がかりな事象と言えば、「東京オリンピックは予定通り開催されるのか?」ということだと思う。

この件については、3/18にIOCが公式声明を出しています。

IOCが公式声明、東京五輪は「予定通り準備を進める」

新型コロナウイルスの感染拡大で開催が懸念されている東京オリンピック(五輪)について、国際オリンピック委員会(IOC)は17日、臨時理事会を開き、開催に向けて予定通り準備を進めるとの公式声明を出した。「大会まで4カ月以上あるこの時期に、重要な決断をくだす必要はない」とし、各国際競技連盟(IF)との電話会議でも、準備する方向性で一致した。

声明では、安倍晋三首相が「完全な形で実現する」と発言するなど、主要7カ国(G7)が7月24日の五輪開幕を支持したことを歓迎。大会を目指す全ての人の体調と健康を最優先にすると約束している。

IFとは中止や延期で混乱している五輪選考会への対策を協議。約1万1千人の出場枠のうち57%が確定しているとして、残り43%は、各連盟の世界ランキングや、地域の大会での成績を判断材料に入れるなど、柔軟に対応するという。選考会の変更がある場合は、4月頭までに関係各所への連絡を求めた。

IOCは、18日以降も各国オリンピック委員会(NOC)や国際パラリンピック委員会(IPC)、アスリート代表と電話会議を持つ予定。トーマス・バッハ会長は、「東京五輪を目指す者全ての体調と健康が最優先だ。アスリートやコーチ、サポートチームを守る全ての対策はとっている。我々はオリンピック共同体。いいときも、困難なときも、互いをサポートし合う」などと声明を出した。

一応、IOCのホームページを見てみた。

COMMUNIQUE FROM THE INTERNATIONAL OLYMPIC COMMITTEE (IOC) REGARDING THE OLYMPIC GAMES TOKYO 2020

大体、重要な場所は上記の朝日新聞デジタルの日本語訳通りなのだが、他に気になったのは下記の箇所。

The IOC will continue to monitor the situation 24/7. Already in mid-February, a task force was set up consisting of the IOC, the World Health Organization (WHO), the Tokyo 2020 Organising Committee, the Japanese authorities and the Tokyo Metropolitan Government.

2月中旬から、IOC、WHO、東京2020組織委員会、日本政府、東京都からなるタスクフォースが立ち上げられていると。

Concerning the next meetings, especially the upcoming Coordination Commission visit and various project reviews, adjustments have been made to the agenda and participation. While the activities remain planned on the same dates, the participation in Tokyo will be reduced while ensuring the Coordination Commission members can attend the most important part of the meeting by teleconference. The same will be done for any subsequent visits until further notice.

電話会議での重要な議題への参加が可能になったことが下線部で示されており、IOC内部の会議でも、会議頻度を上げる必要が生じたこと 移動にままならない状況に対応せざるを得なくなったことが示唆されます。

一応、IOCも日本政府も、予定通りの開催の旗を降ろしていないことにはなるのですが、安倍首相が3/17のG7首脳テレビ会議の後で「人類が新型コロナウイルスに打ち勝つ証として、東京オリンピックパラリンピックを完全な形で実現するということについて、G7の支持を得た」というのが一つのヒントではないかと。

個人的には、時期については積極的な言及を避けているが、「完全な形で実現する」のであれば、当然パンデミックが収束しないと各国の参加もままならないわけで、延期については視野に入れているのではないかと思う。

国内のスポーツイベントについては、文部科学省より下記事務連絡がでています。

各種スポーツイベントの開催に関する考え方について

様々なスポーツイベントのうち,多数の方が集まるような全国的なスポーツイベント等について,大規模な感染リスクがあることを勘案し,概ね 10 日間程度は,中止,延期又は規模縮小等の対応を継続していただくようお願いしたところです

開催日時点で、この状態が継続していたとしたら、そのまま開催することは整合性がとれないし、日本国内はどうにか抑えられたとしても、なによりオリンピックとなると海外から多数の人間が来るので、当然ながら欧米諸国が感染症の抑え込みに成功していない状況では開催は無理でしょう。

立場上、延期や中止を言い出すことは難しいとは言え、IOCや日本政府が本音では延期を考えてないとは思えないし、今の状況を鑑みると、COVID-19についてよほど奇跡的な収束ができない限り、延期は避けられないのでは。オリンピック前にアスリートがトレーニングをすることも必要だし、準備にも時間がかかる。どちらかというと延期が年内なのか、1~2年先かが焦点になりそうな気がする。