会社に人生を預けるななど
会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く (光文社新書)
- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/03/17
- メディア: 新書
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なんか、この人の文章はどうも読んでもやもやするものを感じる。
この本の主張自体は「終身雇用制は既に崩壊している(あるいは、せざるを得ない)のだから、大企業やお上に依存せず、個人がリスクを管理しなければならない」と言う極めてまっとうな主張で、私自身の考えとほぼ完全に合致している。
にも関わらず、なんかもやもやするのは、多分内容を詰め込み過ぎでこの本の中では主張の一つ一つに十分な説明がなされないままに断定的な文体を連ねているからだろう。上滑り感が強い。別に、根本の主張にはほとんど異論がないんだけど・・・・。この本では触れられてないけど、リフレにも理解があるらしいし。
やっぱり、本出しすぎだよな。頑張ってほしいとは思ってるのであるけど。
- 作者: 松谷明彦
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2009/11/03
- メディア: 文庫
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興味深い本であった。「子供手当」等が意味のない政策だとは思わないけど、少子化はもう既成の事実だし、人口減少は所与の条件として受け入れざるを得ないのだろう。この本の特徴は人口減少を必ずしもネガティブな面だけで捉えておらず、「厳しい面もあるが、ライフスタイルの多様化につながる可能性もある」とポジティブな側面も指摘しているところだろう。(まあ、そんなにうまくいくのかね?と思うような部分もあったが)
民間企業においては、既に企業規模だけを追求するのではなく、効率性を重視する考えが強くなっているのだから、国家もそうあるべきなのかもしれない。少なくとも、人口減少を所与の条件と考えるのであれば、中国にGDPが抜かれるのはもう当然の話であって、抜かれるの抜かれないの一喜一憂するのもバカバカしい、ということになるだろう。国民生活の話で言えば、一人当たり国民所得がどこまで維持できるかどうか、の方が問題にされるべきでしょう(そっちの方が下位にあるから表に出てこないのか・・・?)。
高度成長期のような、訳も分からず根性論でみんながまとまろう、頑張ろう、という空気や、バブル期のような意味もなく舞い上がった空気が嫌いな自分としては、多様性のある落ち着いた社会と言うのはむしろいい方向に向かっているような気がする。そうなれば良いですね。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2009/07/24
- メディア: DVD
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実際にあった話らしい。確か手塚治虫の「アドルフに告ぐ」でも描かれてた事件。
もし、成功していれば・・・・という想像力は掻き立てられる。