KJ-monasouken’s diary

昔「モナー総研」と言うスレ紹介ブログやってた人のブログ。いまはTwitterの活動がメイン。

郵政民営化(経済学)


郵政民営化の経済学的評価はこんなもん。


[05/09/10-17:25]郵政民営化(経済学)
http://s03.2log.net/home/mri/archives/blog224.html

83 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2005/08/08(月) 13:03:44 id:zsZLFkOa
・郵便・貯金・保険を分割するべきかどうか
・郵便への新規参入企業のユニバーサルサービスの是非(全国で義務付けるか地域をブロック化するか)
・過疎地への配慮と公的な支援の是非
独占禁止法の監視対象企業にすべきかどうか(PCでのマイクロソフトのように強大な企業に足かせを加えるべきか)
・他の国々での民営化実施状況とその効果

などなど民営化の方法はひとつではないので,トピックはいくらでもある。

しかし郵便貯金外資に流れてどうのこうのってのは,もう飽きた
主張するなら,他の国での例など具体的な例を挙げて議論しろよ


85 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2005/08/08(月) 14:01:51 id:zsZLFkOa
民営化が否決されて,経済学が役立たずとかいうスレが出来そうな悪寒


86 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2005/08/08(月) 14:05:24 id:epEEpP4K
単なる幻想かもしれないけど
アメリカなんかは反映され易いって言われてますけど
この国は学問的成果が政策に反映されにくいね
知的な生産、学問に対する尊敬の念もかけてるんですかね


90 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2005/08/09(火) 00:33:16 ID:Yg0BBny4
>>85
伝統的な経済学では、郵政民営化しても、実体経済には無関係というのが
一致した見解かなと。

郵政民営化財政赤字が解消とか、民間に資金が回るとか言っている連中は
基本的に、電波経済学の類だよ。

>>86
というか、政治屋が詭弁を弄しやすい言語を使っているから、黒も白と言い含め
られてしまうのが原因ではないかなと思う。

経済学屋と法学屋が言論の場で戦ったら、100%法学屋が勝ちになる。
「経済学なんて机上の空論」というと、大抵の外野の野次馬は賛同しちゃうからなぁ。


92 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2005/08/09(火) 01:57:27 ID:4wu32QNx
国営企業の民営化でも
「市場の効率性に影響無し」が
伝統的な経済学の一致した見解ですかw


93 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2005/08/09(火) 02:00:59 id:Yg0BBny4
>>92
デフレ下では、影響なしでしょ。


95 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2005/08/09(火) 02:58:16 ID:Yg0BBny4
郵政民営化しても、資金循環統計で言ったら、ある金融機関からのお金の流れが
別の金融機関につけかわるだけで、非金融部門(家計と企業)とか政府とかの資金
過不足には何にも影響を与えねーだよ。

金融馬鹿多すぎ。実態経済は別のところで決まるんだよ。


96 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2005/08/09(火) 05:52:00 id:xB85pah5
かつて盛んに郵政民営化大成功と報じられていた
ドイツなんかECBのおかげでずっとあの体たらくだしな。
全然関係ねぇw


98 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2005/08/10(水) 16:51:36 ID:PNPhp77o
郵政民営化法案の簡単な説明

全体 → 持ち株会社設立(特殊法人化)、郵政民営化委員会が運営
郵便 → 特殊法人
郵貯簡保 → 郵貯簡保の運営機構新設して移管(公務員が管理)
          運用先は、国債・地方債・政府保証付きの貸し出しの他
          民間銀行へ預金、投資信託の購入など民間への委託を可とする
新設銀行 → 政府系銀行を新設し、新たな預金はこちらで受け入れ


ざっと、問題点をあげる。
1)民営化委員会は、委員の多くを民間登用すると思うが、実質的に事務局として
出向する国家公務員が取り仕切る形となる。いわゆる、アリバイ型民営化組織。

2)既存の郵貯簡保の資金は相変わらず国が管理しつづける形態
いざというときに国債を買い支える原資を用意しているようなもの
公的セクターで資産・負債の両建てになるので、公的部門のBSの肥大化を招く
また、運用先がノーチェックになる上に、政府保証がつくので、金融市場を意図的
に歪曲する結果になりかねない。

3)0からの政府系の銀行の設置目的が不明。
郵便局の窓口業務は、銀行から委託を受けるなり、銀行のATMを設置するなり
すれば維持できるはず。

否決の理由は、言っている事とやっている事の不一致が最大の問題だと思われる。


103 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2005/08/10(水) 23:04:59 ID:5quAzFfW
>>98

法案の中身じゃなくて、感情的な対立とか政局で否決されたのでは?

>>97

高速道路や鉄道に比べたら、競争は成り立ちやすいのでは?
いくら規模が大きくても、民間より料金高かったりサービス悪けりゃやってけないでしょ。

>>92

マクロ経済には影響ないだろうけど、物流・金融の業界や郵便局の職員、利権団体には影響あるだろうな。
民営化したからって不況になるわけでも好況になるわけでもないから、国民が望むほうにすればいいと思う。


107 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2005/08/11(木) 01:31:40 ID:1sKTMMyK
>>103
本当にマクロに影響ないのか?
現在の景気状況で民営化を行うと
民営化会社は大義名分として利益を出さないといけなくなるから採算の取れないところには
融資できなくなるだろ。
そうするとデフレギャップがいっそう開いてさらなる不況を呼び込むような気がす。
郵貯の側としても350兆もの資金をうまく回すことはできないだろうから
(いきなり民営化してもノウハウはあるのか?しかも350兆。それに経済状況が悪すぎる)、
結局破綻して、税金が投入されることになるってのが落ちだろ。
そう考えると民主党の言うとおり、今では自動的に郵貯資金が特殊法人に直入するわけでは
なくて政府の認可がいるようになっているんだから、
政治のリーダーシップで無駄遣いをチェックしながら、2年の間に徐々に
公社の規模をスリム化していくという政策のほうが筋が良いと思う。
みんなどう思う?
選挙前だし、経済学板くらいイデオロギーに振り回されずにもっと現実的に考えようぜ。
ということで、アゲてみる。


109 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2005/08/11(木) 01:46:42 id:ltvJ3y11
>>105
40兆円って地方公務員やらなんやらまで入ってるしな。

>>106
郵貯の側としても350兆もの資金をうまく回すことはできないだろうから
収益率が低い運用ならば何とかなるんじゃないか?
とりあえず現状からすこしずつ各先進国国債コール市場に回しながら、
徐々にノウハウを鍛えていき、民間への直接貸出を増やしていく。
額が大きいからリスク分散もしやすいはず。
今は資金需要ないかもしれんが数年後はどうか分からん。


114 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2005/08/11(木) 09:41:31 id:Cwh5I4oa
>>109
>収益率が低い運用ならば何とかなるんじゃないか?
そうだろうか?
異常に資金需要の乏しい現状、デフレ、流動性の罠という悪条件の中で
採算の取れる融資先がそんなにあるんだろうか?
なんせ一気に、350兆円の預貯金をあずかる金融機関が民間に参入するようなもんだろ?
それに成功したらしたで、超メガバンクができてしまうってことだろ。
それは民間金融機関を圧迫しないか?
やはり、公社のままで事業規模を縮小しながら、特殊法人への無駄遣いに
ついては政府監視で対応していく。
そして、時期と公社の状態を見て、民営化するってのが筋だよ。
いずれ民営化するべきだということであって、
今民営化するべきだということではないだろ?


115 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2005/08/11(木) 11:48:35 ID:xgKHjEEx
>>114
>>98を読むなり、郵政民営化法案の全文を読むなりしてから出直したほうが。

今法案では、新旧勘定の分離をうたっているので、現時点での資金は丸々運用
機構なる公的組織に移管管理されます。要するに、郵政公社という形で一旦分離
独立させた資金を、再度政府の管轄下に入れるというのが、今法案の郵貯簡保
に対する改革の趣旨です。

新たにできる銀行は、預金残高も保険契約もゼロから始まります。
そのくせ、支店網は日本一の数です。

民間金融機関を圧迫というのであれば、民間銀行を政府の肝いりで設置する上に
支店網として郵便局の窓口を独占的に使用できる事を法律で保障されているという
ことの方かなと思います。

IYグループが設立したIYバンクによるコンビニATMみたいなもので、失敗はしないと
思いますが、ATM設置という為替業務特化のIYバンクと違って、預金獲得は独占的
に民営化郵貯のものですので、いずれ独禁法がらみの問題が出てくるのかなと思い
ます。


116 名前:104=109[sage] 投稿日:2005/08/11(木) 12:36:10 ID:4C0UGfV0
>>112
独禁法の先生だから経済学アプローチというよりむしろ、
役人のモラルハザードとかそういう法学・政治学的なアプローチで言ったのだと思うよ。

>>114
まず、今だけ見て資金需要が無いとか言っても仕方ない。何十年も先を見ないと。
数年先でもデフレかインフレかなんてわかりっこないし。
350兆円だからノウハウもなしにいきなり全て運用するのは無茶だと考えるはず。
今の政府系の投資を何年かかけて徐々に安全な民間の投資先に変えていく。
となると、しばらくはでかい都銀というよりも全国区の地銀みたいな性格になると思うが。
上でも言ったようにコール市場だとか国債だとか。
ただ、十年、二十年先は知らん。
既存の民間銀行の圧迫なんてどのみち市場支配力の問題だから
過度に市場支配力を持ちすぎたときは独禁法を適用して
分割でもしてやれば大丈夫だろう。
市場支配力が無ければ競争の結果であって立派な民営会社。
責められるべきではない。排除された銀行を吸収させればいい。


118 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2005/08/11(木) 13:09:07 id:ammd9rdD
>>115
>>116
>>98読んでみました。
なるほど、勉強不足でしたね。
すいません。
しかしまだよくわからいところがあるので質問させてください。
民主党は、
「今この法案で民営化をしても破綻するのが落ちだ。」
という旨のことを主張していると理解しているのですが
それはどんな根拠に基づいているのでしょう?
てっきり、私が>>114に書いたようなことだと思いこんでました。
あと、問題の350兆は再度政府の管轄下に入れて、新たな預金は
民営化会社で、ということですが、これは
これ以上の預貯金が官に流れるのを止めるための政策と見てよいでしょうか?
あと、もしかしたら最初の質問と関連するのかもしれませんが
この民営化法案がマクロ経済に影響を与えるということはないですか?
よかったらおしえてください。


120 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2005/08/11(木) 14:59:26 id:xgKHjEEx
>>118
>これ以上の預貯金が官に流れるのを止めるための政策と見てよいでしょうか?

この質問には2つの内容があります

1)入り口改革論
まず、入り口改革論は電波ですので、きっぱり忘れてください。橋本改革の時に、財投債の
発行が認められましたし、政府保証と適切な金利がついている債権を購入するのに躊躇
する民間金融機関は存在しません。

>>98で言っているのは、国債買うのに使っているのならまだしも、いざというときのために
預金という形で寝かしておく金が生じる可能性があるという事です。普段は銀行預金で民間
にお金を回しておいて、景気回復期に金利が上昇し国債発行金利も上昇するのが嫌だな
というときに、銀行からいきなり引き出して国債購入に投入されたら、銀行もたまったもので
はないという事です。短期金利を急上昇させ長期を低金利誘導する形となり金利がぐちゃ
ぐちゃになります。


2)官がお金を使うのを止めたいという規範的判断
これは、規範的判断ですので、理屈でよい悪いつく話ではありません。
本来、民主主義というものは、「意見・立場が違うもの同士が、議論を通じてメリットデメリット
の情報を交換・共有し、多数決により、最大多数の最大幸福を実現していくこと」に存在意義
があります。メリット・デメリットの話は、議論がとても多岐に渡る内容なので、論評は避け
させてください。


お前の意見はどうなのよという事でしたら、僕は景気が良いときに歳出増やすのはもっての
ほかだし、景気が悪いときに歳出減らすのももってのほかだと考えます。


133 名前:118[sage] 投稿日:2005/08/11(木) 22:49:07 id:GhX94mLL
>>120
レスありがとうございます。
そうすると、らしいことが>>98ですでに書いてくれてますが、
法案の中身は民営化とは名ばかりの、改悪法案といったところでしょうか?
だとすると、道路公団と同じで、その委員だった猪瀬がこの法案を支持している
というのも(ry
>入り口改革論は電波ですので、きっぱり忘れてください。
>橋本改革の時に、財投債の 発行が認められましたし、
>政府保証と適切な金利がついている債権を購入するのに
>躊躇する民間金融機関は存在しません。
これも恥ずかしながら初めて知りました。
これでは入り口改革の要をなしていませんね。
議員(河野太郎山本一太)や評論家(猪瀬直樹)がメディアで
入り口論を平気な顔で主張してますね。
なぜメディアからこういう検証が挙がってこないのでしょうか?


135 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2005/08/12(金) 01:31:47 ID:3hHe0wZY
>>133
メディアのことは知らないけど、基本的にシロートがやってるから意味がわかって
いないのか、それを明らかにしたところで視聴率が稼げない(新聞なら見出しで
購買意欲をそそらない)と判断したのか、どちらかなのかなと想像します。

彼らの言い訳としては、議論は国会で行われておりメディアの仕事ではない。
メディアの仕事は、国会で戦わされている議論を国民に伝えることだという言い訳
もあるのかも知れません。


いずれにせよ、情報リテラシーというのは、情報を受け取る側に求められる能力らしい
2ちゃんねるも、「嘘を嘘と見抜けない人には難しい」と断言してるくらいですし)ので、
本当に興味があるのなら、できるだけ一次ソースに近いところを自分であたるのが筋
というものでしょう。今回であれば、衆議院のサイトで法案の全文を見るとか、閣議決定
の文章を内閣府のサイトで見るとか。

ところで、僕はテレビ・新聞は信用していないので、あんまり見ないのですが、法案の
内容を詳しく説明したメディアってありましたか?


136 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2005/08/12(金) 01:49:41 ID:3hHe0wZY
>>134
起きてもいないクラウディングアウトとか逆ケインズ効果の話は放置してさ、ちょっと
伝統的なケインジアン的な視点で捉えなおしてみると面白いかも。

I-Sバランス論で捉えなおすと、投資の不足または、過剰な貯蓄がI-Sバランスを崩して、
デフレ圧力と財政赤字を生じているとなるわけだ。そこで、郵貯が歴史的に果たしてきた
役割を考える。郵貯は日本の産業政策を資金面で支えるために作られた。国民の資本
蓄積の重要性は開発経済学では常識なわけで、国民の資本蓄積がなければ海外から
の資本受け入れに頼るしかない。今の日本は先進国となり、ぶっちゃけた言い方をすると
貯蓄超過の結果もたらされたデフレに苦しんでいる。

つまり、郵貯は「貯蓄奨励」時代のミクロ介入(サプライサイド政策)の名残りであって、
こういう資本蓄積政策は既に不要になっているのに、まだ継続されている事が、資本の
過剰供給を生み、デフレ体質を生んでいるという事になる。他のレスでも色々書いたけど、
日本は基本的にサプライサイドが好調すぎて需要が追いついていない経済なんだよね。
その原因の一つに郵貯があるので、サプライサイドを弱体化させるために改革を行うと。

で、「郵貯という政策貯蓄機関による金利優遇と政府保証が貯蓄超過体質を固定化して、
財政赤字の原因となっている」という説明も成り立ってしまう事になる。バリバリのIS-LM
いうか、ケインジアン的な世界においても、貯蓄優遇による市場の歪曲は止めるべきという
帰結が得られる。

これ、財政赤字の入り口論ではなく、貯蓄超過の入り口論としては成り立ってるわけで、
この説明なら、郵政民営化法案を受け入れたマクロ屋さんは多いかも知れないwww


その場合は、今回の法案のように既存の郵貯簡保を切り離して、いままで通り管理
しながら、国債の償還にあわせて、適切に貯金金利の引き下げや預け入れ上限の
引き下げなどを行って、旧郵貯簡保の残高を減らしていくというオペレーションが必要
になる。もっとも、あえて民営化しなくても、公社のままで実施することは十分に可能な
政策なんだけどね。


150 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2005/08/13(土) 00:14:02 id:yNFlP6Zk
>>107
>現在の景気状況で民営化を行うと民営化会社は大義名分として利益を出さないといけなくなるから採算の取れないところには 融資できなくなるだろ。

突っ込みどころが多すぎるぞ。
民営化するといってもいきなり今すぐやるわけじゃない。法案嫁。
数年とか十年かけて徐々に政府の関与が減っていき、完全民営化する。
それと、採算取れないところに無理に融資すべきじゃないだろ。誰が赤字の補填をするんだ?
景気回復は金融機関がやることでも郵政事業がやることでもないぞ。
日銀や政府与党がすることだ。これらがデフレ脱却政策をして融資しやすい環境を作るべきなんだよ。

>結局破綻して、税金が投入されることになるってのが落ちだろ。

採算の取れないところに無理に融資した場合だってそうなるだろ。

>政治のリーダーシップで無駄遣いをチェックしながら、2年の間に徐々に 公社の規模をスリム化していくという政策のほうが筋が良いと思う。

民営化した場合も無駄遣いを減らしてスリム化はできる。というか今でも財投の規模は縮小されてる。
ただ公社の場合と比べて、完全民営化した場合は、後から政府が関与して無駄遣いさせることはできにくくなる。
完全民営化後は政治のリーダーシップがなくても、利益が出るところしか融資しなくなる。
公社のままだと、将来利権が好きな政治家が政府にいたら、再び無駄遣いさせることができる。


152 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2005/08/13(土) 00:32:47 ID:70t0kwAq
>>150
つか限度額引き下げでノウハウのある既存民間金融機関に金流した方が早い。10年待つ必要がない。
公社は生活者の視点で日々の決済などをネットワークを活用しつつサポートしていけばいい。


162 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2005/08/13(土) 10:49:38 id:yNFlP6Zk
>>152

国債とか郵政の職員の雇用考えたら、急激に減らすわけにも行かないのでは?
限度額引き下げで郵貯の金が流出したら、郵貯保有してる国債を売らざるを得なくなる。
いま郵政公社が黒字なのだって、郵貯簡保のおかげで郵便事業は苦しい。
電子メールの普及とかもあって、先行きも厳しい。
そういうことを考えたら、郵貯簡保は政府管理のままで、郵便や窓口は民営化して、いろいろな事業に手を出せるようにしておくのは悪くない案だと思う。
JTだって、民営化せず、タバコ事業だけだったら、事業を多角化できず、赤字が膨らんで国民負担増えてただろうし。


163 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2005/08/13(土) 12:18:21 id:DJapr8o+
JTは規模も事業形態も違くない?
多角化は地域経済に対する影響が大きそう。
下手なことすると地域ごと潰れちゃう。


166 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2005/08/13(土) 18:07:04 ID:6nsJMDCz
>>162
JTはタバコという独占事業をかかえたまま(形式的に)民営化したので、
一大コンツェルンを構築しつつあります。

これは民業圧迫とか以前に、独禁法違反ではないでしょうか。


167 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2005/08/13(土) 18:36:58 id:yNFlP6Zk
>>163
>JTは規模も事業形態も違くない?

全部同じだとは思ってない。
タバコという衰退産業だけをやらせてたら、雇用が維持できなくなってたでしょ。
無理に維持しようとしたら税金で補填しなきゃいけなくなる。
郵便も衰退産業だから、早めに他の事業もできるようにしないと後で大変。
公社の社長も民営化して経営を自由にさせてくれないと赤字になるって言ってたし。

多角化は地域経済に対する影響が大きそう。

どういう影響があるの?その悪影響は国営のままなら避けられる?

>>164

そこはデマに反論してるところでデマの発生源ではないのでは?

>>166

輸入自由化で外国の会社とは競争してるけど、国内の参入を認めないのは問題だと思う。
郵政3事業の場合は現状でもある程度民間と競争してるから、JTや道路公団とかの民営化ほど独占の弊害はないと思う。


171 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2005/08/14(日) 00:41:42 ID:rO2HjQ8Z
>>167
郵便という別業務で維持されている国内最大の支店網は、自由競争をゆがめないのですか?


173 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2005/08/14(日) 00:46:37 id:Vty7qqgA
>>167
> > 多角化は地域経済に対する影響が大きそう。
> どういう影響があるの?その悪影響は国営のままなら避けられる?

JTは、製品作って流すだけだから
多角化って言ってもいろんな物を作るくらいでしょ。

でも、郵便事業は店舗をいっぱい持ってるから
それを使って小売業に手を出すかもしれない。
(というか、それ以外の方法が思いつかないです)
田舎って小売店が一つ増えるだけで需給バランス崩れちゃうから、
地域経済に混乱をもたらすんじゃないかと思うの。
すでにコンビニがあるような場所じゃ成功しないだろうし。

無理に事業を拡大してリスク増やすより、
一体経営を続けたまま少しずつ事業を縮小したほうが無難でない?


174 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2005/08/14(日) 01:33:45 ID:/Xv9FPuH
>それを使って小売業に手を出すかもしれない。
>>167じゃないが、それはどうだ?
銀行でもそれをやったとこは聞いたこと無いぞ。
スペースも無いし、流通ルートだって構築する必要があるだろう?
やるとしたら自販機設置、頑張っても実験的に駅の売店クラスまでだと思う。


176 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2005/08/14(日) 03:31:03 id:Vty7qqgA
>>174
たしかにスペース無いね。

基本方針をあらためて見たけど、
> 民間金融機関からの業務受託の他、小売サービス、
> 旅行代理店サービス、チケットオフィスサービスの提供、
> 介護サービスやケアプランナーの仲介サービス等
> 地域と密着した幅広い事業分野への進出を可能にする。
「民間金融機関からの業務受託」が、主ってことなのかな?


178 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2005/08/14(日) 10:42:54 ID:8uOhbh2y
>>171

それなら、民営化しなくても自由競争をゆがめていることになるのでは?
むしろ、国の保障がある分余計に民業圧迫になってる。

>>172

喫煙率は毎年下がってるから、タバコは衰退期ではないとは思えないけど。

>>173

民営化するわけだから、小売業に手を出すのは採算が取れそうなところだけでしょ。
やるとしても全ての店舗で小売業をやるとは思えないし。
田舎では近くに小売店のない地域も多いから、採算取れるなら、やってもいいのでは?
すでに他のコンビニとかがあって成功しそうにないと判断したらやらないでしょ。
拡大や多角化する場合もリスクより利益のほうが多いと思った事業しかやらないから、今みたいに経営が不自由なままよりマシでは?
少しずつ事業を縮小する場合はどうやって職員の雇用を維持するの?

>>174

採算取れそうなら、駅の売店レベルでもいいのでは?今でも一部の郵便局の中に売店があったりするし。
郵便事業は物流事業でもあるから、コンビニとかへの商品の配送とかには手を出す可能性はあると思う。


179 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2005/08/14(日) 16:39:08 id:mJtGclym
> 民営化するわけだから、小売業に手を出すのは採算が取れそうなところだけでしょ。

うん。だから、小売業をやるなら強力なライバルがいない田舎になると思う。

> 田舎では近くに小売店のない地域も多いから、採算取れるなら、やってもいいのでは?

郵便局の採算を心配してるというより、まわりのお店を心配してるの。
まぁ、地域ごと潰れるってのは言いすぎだけど。

> 少しずつ事業を縮小する場合はどうやって職員の雇用を維持するの?

新規採用を減らしたり、給料下げたりしたら良いと思う。
郵貯簡保も一体でやれば、そんな大赤字になることはないでしょ。


180 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2005/08/14(日) 17:02:19 id:kdXLQRmH
>>178
国が業務内容を制限しているから今の郵貯は問題だって言われているんでしょ?

その制限取っ払ったら、暴君が生まれるぞ。


181 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2005/08/14(日) 17:34:23 id:jC8w/gNM
>>150
150は今回の法案についてどういった評価をしているの?
民営化といっても既存の資金はとりあえず機構(国)によって運営される。
しかしながら民営化が建前なので運用先がノーチェックになる。
民営化の意義は(ミクロ的)経済効率性によって野放図な資金の流用を止めるってことなんだけど
そもそもこの法案だと機構は特殊法人(あるいは3セク)みたいな
状態になっていっそう悪いんじゃないかって気もする。
もっとも、急に完全民営化なんかしたらそれはそれで大変なことになると思うけど。
一方郵便事業や新設銀行のほうは、既存の支店網を利用することができるから
経済の混乱や停滞を生む可能性がある。
だったら、民営化よりも国が大枠でスキームを作って政府監視のもとで
段階的に廃止をしていったほうがいいんじゃないかって考える。


183 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2005/08/15(月) 01:20:55 id:fVC/jI3B
>うん。だから、小売業をやるなら強力なライバルがいない田舎になると思う。
>郵便局の採算を心配してるというより、まわりのお店を心配してるの。
強力なライバルがいない→採算が取れないってことじゃないの?
大型小売店ならまだしもコンビニよりも規模の小さい駅の売店クラスで
周りの店が潰れるなんて到底思えないが。
やってもいいが、ってかやったほうが便利だろうが、
必ずしも成功するとは思えないなぁ。


184 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2005/08/15(月) 02:37:11 id:fpAchOnE
心配するほどのことは出来ないか…。
一応商店街らしきものがあるぐらいの田舎でなら
やれそうな気がしたんだよ。


195 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2005/08/15(月) 23:48:06 id:sZtV42Ry
>>179
>新規採用を減らしたり、給料下げたりしたら良いと思う。

給料下げるのは公務員のままだと法的にできないはず。

郵貯簡保も一体でやれば、そんな大赤字になることはないでしょ。

公務員のままで首切りも賃下げもできないのに、事業縮小するなら赤字は増えていくはずでは?

>>180
>その制限取っ払ったら、暴君が生まれるぞ。

もうすこしくやしく。

>>181
>150は今回の法案についてどういった評価をしているの?

中途半端だと思うけど、法案成立させるなら仕方ないし、規模を急に小さくできないのも職員の雇用や国債の多さを考えたら、仕方ないと思う。
新しく銀行作って預金集めたりするのは、なんでなのかよくわからない。
郵政事業がジリ貧に成ること考えたら、税金投入しないなら、統廃合や事業の多角化はせざるを得ない。
それと、小泉総理は本気で成立させる気だったのか怪しいと思う。今回の解散後の造反を非公認にして刺客とか手際よすぎるし。

>しかしながら民営化が建前なので運用先がノーチェックになる。

でも当分は国が株式持ってるし、安全運用するように決められてるから、結局公債とか買うだけなのでは?
国債市場への影響考えたら、急に運用先かえるのはやめたほうが良い。

>民営化の意義は(ミクロ的)経済効率性によって野放図な資金の流用を止めるってことなんだけど

特殊法人とかへの資金流入は民営化しなくてもできるはず。財政投融資は半減したし、公共事業とかも減ってる。
将来的には国営の金融機関はなくてもいいと思う。政府の失敗があるとは思えないし。

>一方郵便事業や新設銀行のほうは、既存の支店網を利用することができるから経済の混乱や停滞を生む可能性がある。

どういうこと?そんなに大きな混乱があるとは思えないけど。


197 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2005/08/16(火) 03:22:01 id:uBa++kG0
>>195
>中途半端だと思うけど、法案成立させるなら仕方ないし
それはおかしいよ。
法案が通っても内容を伴わなければ意味がない。
>それと、小泉総理は本気で成立させる気だったのか怪しいと思う。
しかし、今選挙において自民党は郵政を唯一の焦点にしているわけだから
法案内容は吟味されるべきだと思う。
>>しかしながら民営化が建前なので運用先がノーチェックになる。
>でも当分は国が株式持ってるし、安全運用するように決められてるから、結局公債とか買うだけなのでは?
国債市場への影響考えたら、急に運用先かえるのはやめたほうが良い。
いや、俺が言ってるのは
「これだとまるで特殊法人みたいじゃないか?」
ってこと。
>>民営化の意義は(ミクロ的)経済効率性によって野放図な資金の流用を止めるってことなんだけど
特殊法人とかへの資金流入は民営化しなくてもできるはず。
俺はそういう意見なんだ。
でも150さんは民営化に賛成ではなかったかと思って。
間違ってたらゴメン。
>>一方郵便事業や新設銀行のほうは、既存の支店網を利用することができるから経済の混乱や停滞を生む可能性がある。
>どういうこと?そんなに大きな混乱があるとは思えないけど。
これはマクロ的な問題だね。
つまり、既存の支店網を使って郵便事業や新設銀行が民間に参入すれば、それは競争において
すごく有利に作用するから可能性として町の経済を壊す可能性がある。
そうすると、多くの失業者が出ることになる。
で、それは竹中さんにすれば経済のダイナミズムの一環であっていずれ適切な産業に移っていく
べき資源だから問題ないってなるのかもしれないけど、実際そんなにうまくいくかどうかは疑問。
(竹中、小泉路線で年間の自殺者がとんでもない数になってるのを忘れてはいけない。)
そう思ったので、
>経済の混乱や停滞を生む可能性がある。
って書いた。
そもそも、
もともと国が作り上げた巨大な組織がいきなり民間として現れるってのは筋が悪い。


209 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2005/08/17(水) 23:18:33 id:kwYiMScu
>>197
>いや、俺が言ってるのは 「これだとまるで特殊法人みたいじゃないか?」 ってこと。

職員は非公務員になるし、株式会社になるんだから、特殊法人みたいにはならないのでは?

>でも150さんは民営化に賛成ではなかったかと思って。

大筋では民営化賛成。

>つまり、既存の支店網を使って郵便事業や新設銀行が民間に参入すれば、それは競争において すごく有利に作用するから可能性として町の経済を壊す可能性がある。

支店が多いことは必ずしも有利ではないと思う。もし多ければ多いほど有利になるなら統廃合なんか市内でしょ。
視点が多いとその分コストもかかる。固定資産税とかも免除されなくなるんだし。
今は民間企業は郵便事業への参入自体ができないんだから、それよりはマシ。
民営化しないで公社公務員のまま事業を縮小していったら、人件費も減らせず、人手が余り、赤字になる。

あと、マクロ経済的には民営化はどうでもよくて、金融政策とかでデフレを止めるのが重要。
デフレのままなら、民営化しなくても失業者は多いまま。デフレが終われば民営化しても失業者は増えない。
小泉政権はデフレ放置なわけだけど、民主党量的緩和・0金利解除、限度額引き下げとか言ってるから心配。


正直、政権交代するなら、郵政解散のときの方が納得いったなあ。あの時の民主党の岡田氏は真面目そうで印象よかったし。ジェスチャーばかり派手な人よりは・・・・



昔、福田首相(父)は「天の声にもたまには変な声がある」と言ったそうですが(まあ、これも不遜な言葉ですわな。やはり康夫氏は赳夫氏の血をひいてるのでしょう)、ジョージ・ソロスが「市場は常に間違っている」といったように「天の声は常に間違っている」のかもしれない。常に行き過ぎる印象があるし、小選挙区制がそれを増幅しているような。


まあ、それが「民意」ならしょうがないんでしょうけど。